みなさんは「休職」と「休業」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「休職」と「休業」の違いを分かりやすく説明していきます。
「休職」とは?
「休職」は「きゅうしょく」という読み方をします。
この「休職」とは「従業員が病気や怪我、あるいはボランティア活動などの事情によって働くことができなくなった時に。
会社がその従業員の業務を免除したり、拒否すること」を意味しています。
「休業」とは?
「休業」は「きゅうぎょう」という読み方になります。
この「休業」とは「何かしらの事情が発生して、そのために働くことができない従業員が休暇を連続して取ること」を指してます。
但し、「休業」には大きく会社の都合による休業と従業員の都合による休業の2パターンがあります。
「休職」と「休業」の違い
ここで「休職」と「休業」の違いを見ていきましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?「休職」は「従業員が病気や怪我をしたりボランティアなどで働けなくなった時に会社が従業員の業務を免除・拒否すること」でした。
一方の「休業」は「さまざまな事情によって働けない従業員が休暇を連続して取ること」ということを指してますが、「休職」と「休業」の決定的な違いは、賃金の支払い義務があるかないかという点。
「休職」の場合は賃金の支払い義務はありませんが、会社都合による休業の場合は支払い義務が発生する点が異なるのです。
また、育児・産前産後・介護といったような理由で法令要件を満たす「休業」では、従業員側に休業の請求権が生じ、「休職」は就業規則などに基づき会社命令・従業員の申し出によって行われるのです。
「休職」の例文
ここで「休職」の例文を見ていきましょう。
具体的には以下のような例文が考えられます。
・『今、山下さんは休職中ですが、来年早々には現場に復帰する予定ですね』
・『彼女は出産のために休職中ですが、育児休暇も取得する予定なので、恐らく1年以上は会社に来ない予定です』
上記の「休職」の例文のように、出産以降、育児のために仕事を1年以上休む人も多くなってきました。
「休業」の例文
では、次に「休業」の例文を見ていくことにしましょう。
実際には以下のような使い方が考えられます。
・『我が社は先週、工場が火災に見舞われてしまい、偏在休業中です。復帰のめどは今のところ立っていません』
・『3日前の台風の影響でこの辺りの工場全ては休業しているんだ。一体いつになったから再稼働できるのだろう』
「休業」の例文では、企業が自然災害や火災で操業を一時的に止めていることが分かります。
まとめ
ここまで「休職」と「休業」の意味や違いを説明してきました。
これら2つの言葉は労働環境が大きく変わってきたことで俄然、注目されてきた言葉ではないでしょうか。
2、30年前と比べて見ても「休職」「休業」に対する価値観も多く変化していることしっかりと認識しておきましょう。