この記事では、「防毒マスク」と「防塵マスク」の違いを分かりやすく説明していきます。
「防毒マスク」とは?
「防毒マスク」とは、空気中に有害なガス類が含まれる場合に使用されるマスクで、それを吸い込まないようにするのが装着する目的です。
色々な性能のものがあり、一番上のものは毒ガスの類いまで防げる仕様となっています。
尚、専門的に使われることが多い、有機ガス、ハロゲンガス、亜硫酸ガス、一酸化炭素、アンモニアに対するものは専用の仕様となり、国による基準を満たしたものだけがこのように名乗ることができます。
「防塵マスク」とは?
「防塵マスク」とは、粉塵を吸い込まないように着用するマスクです。
見た目は「防毒マスク」と似たものが多いですが、ガス類にはそれほど効果がないので注意が必要です(着けていないよりはマシという程度になります)。
空気中の粒子状物質を通さない仕様となっており、これは「防毒マスク」にも共通した性能です。
よって、「防毒マスク」は、この「防塵マスク」も兼ねていると考えて構いません。
この「防塵マスク」では、通さない粒子状物質の大きさによって性能が分かれており、一度で使い捨てのものも多く見られます。
「防毒マスク」と「防塵マスク」の違い
「防毒マスク」と「防塵マスク」の違いを、分かりやすく解説します。
「防毒マスク」は、「防塵マスク」の仕様も兼ねた、空気中の有害なガス類を吸い込まないようにする為のマスクです。
「防塵マスク」は、空気中の粒子状物質を吸い込まない為のマスクで、これは先のように「防毒マスク」にも同様の性能があります。
その為、「防毒マスク」を使用すれば、この「防塵マスク」は必要ありませんが、価格に大きな差がある為、防塵性能だけで構わない場合には、主に「防塵マスク」の方が使用されます。
また、使い捨てのものは「防塵マスク」にしか存在せず、ごく一般的な花粉やウイルス用の使い捨てマスクとそれほど変わらないような簡易的なものもあります。
まとめ
「防毒マスク」と「防塵マスク」は、このように違います。
「防毒マスク」は、よほどのシチュエーションでないと使用されませんが、「防塵マスク」は、工事現場などで装着している人をよく見掛けることがあり、職業によっては頻繁に使用されています。