「正式」と「公式」は類似の意味を持っている混同しやすい言葉ですが、「正式」と「公式」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「正式」と「公式」の意味の違いを分かりやすく説明して、例文も紹介していきます。
「正式」の意味や使い方
「正式」という表現は、「定められた正しい方式・方法(やり方)」のことを意味しています。
「正式」という言葉には、「簡略化(省略化)していない本来の正しい形式・方式にのっとっているさま」といった意味合いもあります。
「正式」という表現の使い方は、「定められた正しい方式・伝統や法で規定された正しいやり方」を意味して使うという使い方になります。
「公式」の意味や使い方
「公式」という表現は、「おおやけに定められていて社会一般で認められている形式」や「公的な手続きをきちんと踏んだ上で物事を行うさま」を意味しています。
「公式」という言葉には、「定理を式の形で表したもの」や「誰もが使用できる計算の一般法則を書き表している式」という意味合いも持っています。
「公式」という表現の使い方は、「首相は公式に米国を訪問しました」のように「公的に定められていて社会一般で認められている形式」を指示して使う使い方になります。
また、「一般的な定理を数式の形で表現したもの」を示唆して使うこともできます。
「正式」と「公式」の違い
「正式」と「公式」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「正式」という表現は、「習慣・法律などで定められた正しい方式」のことを意味しています。
それに対して、「公式」という表現は、「公(おおやけ)に定められて社会一般で承認されている形式」を意味しているという違いがあります。
例えば、「植物の正式な名称」のほうが「植物の公式な名称」よりも「正しい方式に基づいた名前」のニュアンスが強くなります。
公的に定められているという意味で、「公式な行事」のほうが「正式な行事」よりも自然な響きがあります。
また、「正式」の表現には、「公式」にある「普遍的な定理を式の形で表したもの」という意味はありません。
「正式」を使った例文と意味を解釈
「正式な知事からの要請を受けて、自衛隊が災害救助のために出動しました」
この「正式」を使った例文は、「正式」の表現を、「簡略化していない本来の正しい形式に依拠した知事の要請を受けて」の意味合いで使っています。
「公式」を使った例文と意味を解釈
「役所には公式の報告書を提出するようにしてください」
この「公式」を使った例文は、「公式」の表現を、「役所にはおおやけで定められた形式の報告書を提出するようにしてください」という意味で使っています。
まとめ
「正式」と「公式」の意味の違いを分かりやすく解説してきましたが、いかがだったでしょうか? 「正式」の表現は「法・慣習・伝統などで定められた正しい方式」を意味していて、「公式」の表現は「おおやけに定められて社会で認められた形式・定理を数式の形で表したもの」を意味している違いがあります。
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