「想定」と「仮定」の違いとは?分かりやすく解釈

「想定」と「仮定」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「想定」「仮定」の違いを分かりやすく説明していきます。

「想定」とは?

「想定」とは?

「想定」とは、状況や条件など「本当に起こったとしたら」と決めることを言います。

つまりまだ起こっていないこと、未来に対して使う言葉となります。

「最悪な事態を想定して計画を立てる」などとよく言いますが、これは、最悪な事態が起こったとして、どうするかと考えていくことになります。

何事も「想定」しておくことで慌てずに冷静に対処できるというメリットがあります。

また考えもしなかったようなことが実際に起こった時は「想定外」という言葉を使います。

「売上が落ちると想定して、今後どういう営業をかけていくか」「災害を想定して、防災グッズを揃えておく」などと、使います。

「仮定」とは?

「仮定」とは?

「仮定」とは、事実であるか関係がなく、「仮に」そうであるとすることを言います。

「彼とこの家で一緒に暮らすと仮定して…」「離婚すると仮定し、いくら生活費がかかるか試算」などと、言いますのはどれも実際に「事実」ではないことですが、仮に「事実」だとしているわけです。

「仮定の話で、ここまで議論する意味はあるのだろうか」「この噂が事実と仮定すると、噂を流した相手は奴しかいないのだが」などと、使います。

「想定」と「仮定」の違い!

「想定」と「仮定」の違い!

「想定」「仮定」の違いを、分かりやすく解説します。

この二つの言葉は「仮に決める」という意味で同じです。

つまりどちらを使っても同じような意味として使えますので類義語となります。

ただ微妙な違いがあるとすれば「想定」とは状況、条件などを、考えていくことです。

例えば「地震を想定して家具の配置を決めておく」などと言いますと実際に起こっていない地震の状態を頭の中で考えるという作業があるわけです。

「想定」とはその人の「想像力」とも言えます。

つまり「想像力」がなければ「想定」が難しく、結果的に「想定外」となることが多くなる傾向にあります。

しかし「想像力」が強すぎますと「想定」し過ぎで疲れてしまうかもしれません。

一方の「仮定」とは本来のものではない、本当のことではない、でも「そういうことにしておく」という意味です。

「仮定の話」とは、事実ではないが、事実としておく話、そのような意味です。

物事を推理する時などは「仮定」が必要となるのです。

まとめますと「想定とは状況、条件などを考えて決めること」「仮定とは事実か関係なく、そうであるとしておくこと」となります。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「想定」「仮定」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。

どちらも同じような意味合いですが、微妙な違いがあります。

ふさわしい方を選び使い分けるようにしてください。