クラブやスナックでお店を仕切っている「チーママ」と「ママ」ですが、具体的にはどのような役割の違いがあるのでしょうか。
今回は、「チーママ」と「ママ」の違いについて解説します。
「チーママ」とは?
「チーママ」とは、「水商売において現場を仕切る立場の女性」を意味する言葉です。
「チーママ」というのは水商売独特の肩書で他の業種や職種では使われません。
具体的には「ヒラのホステスやキャストよりも上に位置しトップをサポートしながら現場を仕切るマネージャー役」を指して「チーママ」と読んでいます。
「チーママ」は基本的に女性のみに用いられる肩書です。
例外としてオカマバーなどでは男性が就くこともありますが、一般的なクラブやスナックで女性以外にこのような肩書が使われることはまずありません。
「チーママ」の仕事は店によって大きく異なります。
通常は運営面のサポートや現場の差配を任されますが接客に力を入れている店もあれば完全に経営面のみの面倒を見ている「チーママ」もいます。
多くの店では従業員特に女性キャストのまとめ役として現場を統括する役割が任されており「チーママ」が実質的に店を切り盛りしているケースも少なくありません。
「チーママ」の使い方
・『功績が認められてチーママに昇格する』
・『チーママにならないかと勧誘された』
・『店で一番人気があるのはチーママだ』
・『チーママはカクテルを作るのが得意だ』
「ママ」とは?
「ママ」とは、「水商売のお店を仕切る経営のトップ」を意味する言葉です。
通常「ママ」という場合はお店のトップに位置する経営者を指します。
一般のお店でいうところの店長やオーナーに当たるのが「ママ」ですが、事故所有の店を切り盛りする以外にも雇われて働く「雇われママ」も存在します。
「ママ」といっても年齢に制限はなく10代でなる人もいれば80代でも現役で働いている人もいます。
「ママ」は実質的な店のトップであり経営全般を仕切ります。
特に会計に関しては「ママ」が全責任を負うため金銭管理はもっとも重要な仕事のひとつです。
金銭管理以外にもメニューの設定や仕入れの手配、従業員の雇用や賃金など店に関わる全てのことは「ママ」が仕切ります。
「ママ」の使い方
・『気立てのいいママがいるスナックに飲みに行く』
・『ママに頼んでツケ払いにしてもらう』
・『ママの作る焼きそばは絶品だ』
・『銀座のママともなれば衣装代だけで月に数百万円かかることも珍しくない』
「チーママ」と「ママ」の違い
「チーママ」と「ママ」はどちらも水商売のお店における管理者に当たる肩書です。
「チーママ」はお店のトップを支える補佐役なのに対し「ママ」は実質的なお店のトップに当たる立場です。
「ママ」の片腕として働くのが「チーママ」であり両者の間には明確な上下関係が存在します。
まとめ
「チーママ」と「ママ」は水商売のお店独特の肩書です。
夜遊び好きなら知っていて当然の言葉ですが外でお酒を飲む機会の少ない人達には案外知られていません。
お酒を飲みに行く前にそれぞれの意味をきちんと知っておきましょう。