「半製品」と「仕掛品」の違いとは?分かりやすく解釈

「半製品」と「仕掛品」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「半製品」「仕掛品」の違いを分かりやすく説明していきます。

「半製品」とは?

「半製品」とは?

「半製品」とは、まだ製造過程にある品物のことで、製品として完成してはしていませんが、その状態で保管しておくことや、販売が可能な物に対して使われる言葉です。

例えば、長袖のブルゾンで、それ以外の製造工程は全て完了しており、胸のワッペンだけが付いていないものがそれに当たります。

そのワッペンがなくても実用には特に問題なく、販売する気になればできなくもありません。

保管しておくことも可能な状態なので、この「半製品」と呼ばれます。

「仕掛品」とは?

「仕掛品」とは?

「仕掛品」も、製造過程の途中の品物を指して使う言葉ですが、こちらは、まだ販売できる状態まで作られていないものに対して使われる表現です。

こちらもブルゾンで例えると、前面のジッパーがまだ付けられていない状態だと考えてください。

そのままでは販売できないだけでなく、後からジッパーを付ける加工が必要なので、保管しておくこともできません。

そこまでもいっていない、ある程度生地を縫い合わせただけという状態も、同じく「仕掛品」と呼んで構いません。

「半製品」と「仕掛品」の違い

「半製品」と「仕掛品」の違い

「半製品」「仕掛品」の違いを、分かりやすく解説します。

「半製品」は、あとひと手間で製品として完成という所まできている状態の品物のことで、そのまま販売できなくもありません。

「仕掛品」の方は、製造途中にあり、販売はおろか、そのまま保管しておくことも難しい状態の品物の表現になります。

ただし、「半製品」のままで販売できるのは、エンドユーザーに対してではなく、同業者だと考えてください。

例として、ブランドロゴだけを付けていない状態がそれで、そのような状態で買い取り、自社のブランドとして販売するような例が衣料品の業界ではよく見られます。

まとめ

まとめ

「半製品」「仕掛品」には、このような違いがあります。

先の例のように、「半製品」の状態のまま(業界内で)流通することは、衣料品では特に珍しくありません。