「コンセプト」と「テーマ」は同じような意味を連想させる混同しやすい二つの言葉ですが、「コンセプト」と「テーマ」の違いを正しく理解できていますか?
この記事では、「コンセプト」と「テーマ」の違いを、分かりやすく説明していきます。
「コンセプト」とは?
「コンセプト」とは、「ある物事(事象)に共通する特徴・性質を取り出して構成された概念や理念(考え)」を意味しています。
「コンセプト」を経済・マーケティングの用語として使う場合は、「商材企画の基本的な概念(考え方)・枠組み」を意味することになります。
例えば、「格安航空会社なのに、航空機の内装やサービスにチープ感を出さないというコンセプトが優れていました」などの文章で使えます。
「テーマ」とは?
「テーマ」とは、「映画・小説など創作物の主題・タイトル・題目」や「作者が主に伝えようとしている主題・意図」の意味を持っています。
「テーマ」には、「議論の根本的な意図」や「創作物の中心的な課題・主旨」といった意味合いもあります。
例えば、「『ローマ人の物語シリーズ』は、古代ローマ史をテーマにした塩野七生の歴史大作です」といった例文で使うことが可能です。
「コンセプト」と「テーマ」の違い!
「コンセプト」と「テーマ」の違いを、分かりやすく解説します。
「コンセプト」と「テーマ」はいずれも物語・企画などの考え方に関する言葉ですが、「コンセプト」は「物語・作品・企画などに共通する特徴を抽出した概念(根本的・統一的な考え方の枠組み)」を意味しています。
「コンセプト」に対して「テーマ」というのは、「その人が主に伝えようとしている主題・主旨」や「物語・作品・企画などのタイトル・題目(お題)」のことを意味しているという違いがあります。
例えば、「この商品のコンセプトは、北欧風のダイニングキッチンにマッチする家電です」ということはできますが、「この商品のテーマは、北欧風のダイニングキッチンにマッチする家電です」というと意味が通じなくなるのです。
まとめ
「コンセプト」と「テーマ」の意味の違いを詳細に説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「コンセプト」というのは、「ある物事に共通する特徴・性質を取り出して構成された概念」や「商材企画の基本概念・枠組み」を意味しています。
「テーマ」という言葉は、「主題・タイトル(題目)」などの意味を持っています。
「コンセプト」と「テーマ」の意味の違いを調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。