この記事では、「献身」と「貢献」の違いを分かりやすく説明していきます。
「献身」とは?
「献身」とは、自分の利益は考えず、相手に尽くすことです。
「彼女の献身的な介護のお陰で、回復傾向にあるようだ」などと使われることが多く、この「献身的」という形でよく使われる言葉となっています。
自分を犠牲にしてまでという解釈にもなり、それだけその相手に対して一生懸命だと解釈できる表現なので、自らの行動にはあまり用いることはなく、人から見て、そのような様子だと使われることが多いです。
「貢献」とは?
「貢献」は、相手の利益になるように励むことの表現になります。
「彼の貢献のお陰で、成功に近付きつつある」といった使い方になり、こちらは、「我ながら、かなり貢献したつもりだ」などと自分がそれだけその相手の為に励んだと用いても構いません。
「貢献度」という形で見聞きすることも多く、「今回のプロジェクトへの貢献度が一番高いのは、間違いなく彼だろう」のような使い方で、ビジネスでも見聞きすることがある言葉です。
「献身」と「貢献」の違い
「献身」と「貢献」の違いを、分かりやすく解説します。
「献身」は、自分はことは省みず、相手に尽くすことの表現になります。
「あの人の献身さには頭が下がる」のように使われた時には、それほど自分のことより相手に対して一生懸命な様子が分かります。
「貢献」も、相手の為に励むという意味になりますが、自分を犠牲にしてまでという含みはなく、「多少は貢献したつもりだが~」のような使い方にして、どの程度まで励んだかが表現できます。
「献身」と比較すると、そこまで一生懸命だというニュアンスとは捉えない言葉です。
まとめ
「献身」と「貢献」は、それぞれこのような意味になります。
「献身」は、キリスト教では神の為に身を捧げるという意味で使われる言葉で、それが現代では、教会における奉仕のことだという解釈となっています。