この記事では、「補充」と「補給」の違いを分かりやすく説明していきます。
「補充」とは?
「補充」とは、不足した分を補う行為に対して使われます。
工事現場で「釘が減ってきたので、補充して欲しい」などと用いられることが多く、今より増やすという表現になりますが、減った分を元に戻すという意味の言葉の為、単に増やすことに対しては使いません。
「在庫の補充が必要だ」と使えば、減ってきた在庫を元の数ほどに増やすことになり、「もう補充が効かない」のように使われると、もうそれは元の数や量には戻せないといった解釈になります。
「補給」とは?
「補給」とは、減った分を補うという意味で用いられる言葉です。
「補給」とよく似た意味になりますが、こちらにはどの水準まで戻すかという決まりがなく、「元の量以上になるような、多大な補給があった」のような使い方をすることができます。
つまり、「ガソリンの補給」は、元の量以上に入れた時にも使える表現ですが、「ガソリンの補充」は、元の量に戻した時にしか(それ以上に入れた時には)使うことができません。
「補充」と「補給」の違い
「補充」と「補給」の違いを、分かりやすく解説します。
「補充」は、消耗品などの減ってしまう対象を元の水準(数や量)まで戻すという意味になる言葉です。
「減ると、自動的に補充される」と使われると、減った分が自動的に元に戻るという表現になります。
「補給」も、減った分を戻すことには変わりませんが、どこまで戻すかについて言及していない表現になり、ちょっとだけ増やした(まだ元の水準には戻っていない)時や、元の量より増やすという時にも使えます。
その点がこの2つの言葉の違う点で、元の量にする(した)時には、どちらを用いても構いません。
まとめ
「補充」と「補給」は、このように違います。
「補給」と使っておけば、「補充」の意味もカバーできると覚えておくといいかも知れません。