この記事では、「補修」と「修復」の違いを分かりやすく説明していきます。
「補修」とは?
「補修」は、傷みのある部分を直すことです。
「このドアは、そろそろ補修が必要だ」などと、明らかに傷んでいると分かるものが対象になります。
ですが、元の状態に戻すといった意味ではない為、応急的な処置であっても、この「補修」と表現することができます。
よって、「補修した」と使われても、具体的な内容が付け加えられないと、どこまでのそれなのかは分かりかねます。
「修復」とは?
「修復」は、壊れてしまった部分を元のように直すという意味の言葉です。
「修復作業が行われている」と使った時には、壊れた部分を直す作業が進行中だという解釈になります。
その為、そのような部分がない場合には使われない言葉なので、この言葉を聞いた時には、どこか壊れた部分があったのだということが分かります。
物理的な対象以外にも用いることができる言葉で、「人間関係の修復」といったように使った場合、人間同士で壊れた様々な関係を直すことが表現されています。
先の「補修」の方は、あまりこういった用い方はしない言葉で、完全に元通りとはいかない場合でも、このような使い方では「修復」の方が用いられます。
「補修」と「修復」の違い
「補修」と「修復」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、壊れた対象を「直す」という意味になりますが、「補修」は、その程度に関わらず使われる言葉で、あまり完全に直すという意味では使われません。
その時には「修復」と用いるもので、「補修」は、そこまでに至る途中や、元通りという訳ではない回復(状態)のこととしてよく用いられ、「とりあえずの補修は行った」、「補修したものの、元には戻らなかった」などといった使われ方が多い言葉です。
まとめ
「補修」と「修復」は、このように違います。
元通りに直すという意味で使うなら、「修復」の方だと覚えておいてください。