この記事では、「遺跡」と「遺構」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遺跡」とは?
「遺跡(いせき)」とは、「過去に存在した人間の活動・生活の跡が残されていることが確認できる場所」のことを意味しています。
具体的な「遺跡」としては、「古墳・貝塚・城跡・宮殿跡・墓跡・集落跡・神社跡」などを上げることができます。
「遺跡」には、「人類の歴史において意義のある建物(構造物)の痕跡や有名な事件と関係する場所」といった意味合いもあります。
「遺跡」は、「動かせない不動産的な遺構」と「動かせる動産的な遺物」から構成されます。
「遺構」とは?
「遺構(いこう)」とは、「その場所から動かすことができない遺跡の構成要素」を意味する言葉です。
「遺構」というのは、「過去に人類が建築したり生活したりした建物跡・城跡」や「古墳・墓跡・道路跡・溝(みぞ)・田畑の跡」などを意味しているのです。
「遺構」は「不動産的な性格を持つ動かせない遺跡の構成要素」ですが、「遺構」の中には過去の人類が何に使っていたのか用途を特定できないものもあります。
「遺跡」と「遺構」の違い!
「遺跡」と「遺構」の違いを、分かりやすく解説します。
「遺跡」と「遺構」はいずれも「過去の人類の生活・活動の痕跡を確認できるもの」を意味している点で共通していますが、「遺構」は「遺跡」を構成している要素の一つであるという違いがあります。
「遺跡」という大きなカテゴリーの中に、「移動させることができない不動産的性格を持つ遺構」と「移動させることができる動産的性格を持つ遺物」が含まれているということになります。
そのため、「遺跡」には「木器・石器・鉄器(武器)・祭具・貨幣・農具・栽培された農作物の痕跡」などの「遺物」が含まれますが、「遺構」にはそういった「遺物」は含まれない違いを指摘できます。
まとめ
「遺跡」と「遺構」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「遺跡」というのは、「過去の人類が生活・活動をしていたことを確認できる痕跡で、遺構と遺物から構成されるもの」を意味しています。
「遺構」という言葉は、「古墳・貝塚・城跡など、遺跡を構成するもので動かすことができない不動産的性格を持つもの」の意味を持っています。
「遺跡」と「遺構」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。