この記事では、「日経平均株価」と「日経225先物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「日経平均株価」とは?
「日経平均株価」とは、東証一部に上場する株式銘柄の中から、選抜された225銘柄の平均株価のことです。
ここに入る225社は、あらゆる分野で日本を代表するほどの企業だと考えて構いませんが、固定という訳ではなく、その企業の業績などによって、入れ替えが行われています。
例えば、モバゲーで有名なDeNAは、スマホゲームのヒットから、2015年10月よりこの225銘柄の1つになっており、近年の業績不振が聞かれる東芝は、2017年8月から外されてしまっています。
どこかが加わる時には、同時にどこかが外される為、常に225銘柄です。
2019年には4回の入れ替えが実行されており、株式の取引が可能な平日に、特に規則性はなく行われます。
「日経225先物」とは?
「日経225先物」とは、先の「日経平均株価」を対象にした先物取引になります。
対象となるのは購入時点でのその株価で、それが2万円だとすると、それより上がると利益に、下がれば損失となる仕組みです。
つまり、「日経平均株価」が購入時点より上がるか下がるかを予想する取引だと考えると分かりやすいでしょう。
俗的な表現で言えば、それに対する「外ウマ」になります。
取引単位が決められており、「日経平均株価」の1000倍を「1枚」という単位で売買することになります。
「日経225ミニ先物」という、100倍が1枚のミニ版も存在しており、共にレバレッジによる信用取引になります。
購入した時点より「日経平均株価」が上がっている間に売却すれば、その差額が利益になる(ここでは手数料は考えません)という具合です。
よって、「日経平均株価」が2万円の時には、1枚は2千万円ということになりますが、実際には100万円以下の資金で購入することができます。
100万円だとすると、20倍のレバレッジという計算になり、このような実際に投資する金額より大きな取引が可能となっています。
「日経平均株価」と「日経225先物」の違い
「日経平均株価」と「日経225先物」の違いを、分かりやすく解説します。
「日経平均株価」は、東証一部に上場している代表的な225銘柄の平均株価のことで、この上下が日本経済の状態を表現しているとも言われます。
「日経225先物」は、その株価の上下を予想する先物取引で、常に13の期間別(「限月」と呼びます)に売買されています。
対象にはどれも「満期」があり、最終日を繰り越して所持しておくことはできません(そこで強制的に清算されます)。
このような仕組みは、「日経225ミニ先物」でも同様です。
まとめ
「日経平均株価」と「日経225先物」は、このような意味になります。
「日経225先物」は、満期以降には持ち越せない為、それが近いものにはくれぐれも注意して投資してください。