「贈呈」と「寄贈」の違いとは?分かりやすく解釈

「贈呈」と「寄贈」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「贈呈」「寄贈」の違いを分かりやすく説明していきます。

「贈呈」とは?

「贈呈」とは?

「贈呈(ぞうてい)」とは、「人に物品を贈ること・物を差し上げること」を意味している言葉です。

「差し上げる」という表現は、自分が相手よりもへりくだる謙譲語です。

そのため、「贈呈」という表現は基本的に、「自分よりも目上の相手(地位・立場が上の相手)」「賞賛されるべき何らかの功績・はたらきがある相手」に対して物を贈ることを意味しています。

例えば、「犯人逮捕に協力してくれた学生に感謝状を贈呈しました」「優勝者に記念の盾を贈呈しました」といった例文で使えます。

「寄贈」とは?

「寄贈」とは?

「寄贈(きぞう)」とは、「自発的な意志・好意に基づいて、物品を贈って与えること」「無償で物品を寄付すること」を意味している表現です。

「寄贈」という言葉には、「対価を受け取ることなく無償で物品を贈る」「自分の自発的な意志によって、その物品を必要としている相手・組織(学校など)に贈って与える」といった意味のニュアンスがあります。

例えば、「貴重な本も含まれている蔵書を図書館に寄贈しました」「児童福祉施設にランドセルや図書カードを寄贈したいと考えています」などの文章で使用されます。

「贈呈」と「寄贈」の違い!

「贈呈」と「寄贈」の違い!

「贈呈」「寄贈」「物品を贈って与える」という意味では共通していますが、「贈呈」「寄贈」では「物を贈る相手との関係性」「相手の立場」に違いがあります。

「贈呈」という言葉は、「自分よりも目上の相手(立場・地位が上の相手)」「賞賛するのにふさわしい功績・実績・はたらきがある相手」に対して、理由があって物品を贈る時(差し上げる時)に使われる言葉です。

それに対して、「寄贈」という言葉は、「自分よりも目下の相手(どちらかといえば立場が下の相手)」「困っていてその物品を必要としている人」に対して、好意・無償で物品を贈る時に使われる言葉である違いを指摘できます。

まとめ

まとめ

「贈呈」「寄贈」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「贈呈」「目上の人や功績・立場がある人に対して、物品を贈ること(差し上げること)」を意味していますが、「寄贈」「その物品を必要としている人・組織に対して、自らの意志に基づいて無償で物品を贈ること」を意味している違いがあります。

「贈呈」「寄贈」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。