この記事では、「順ずる」と「準ずる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「順ずる」とは?
この「順ずる」は、実は正確な漢字表現ではありません。
後述する「準ずる」の誤用になり、そちらが正しい使い方です。
しかし、多くの場合でこの「順する」でも、そちらと同じ意味で使われているのが実際の為、あながち間違いだとは言えなくなっている実情があります。
スマホやパソコンの漢字変換でも、「じゅんずる」から、「順する」、「準ずる」共に変換候補として普通に出てきます。
よって、本来は誤記となる表現ですが、同じ意味だと考えて構いません。
「準ずる」とは?
「準ずる」は、「順する」の正しい表現となり、「それに準拠する(従う)」といった解釈になる言葉です。
つまり、それに従う、それと同じようなものという意味で使われており、「ルールは○○に準する」と使った時には、○○と同じルールで行うと言っていることになります。
「準じる」という形にしても同じ意味になる為、近年ではそちらで見掛けることの方が多くなっています。
これは、「~ずる」という送り方が古い言葉の使い方になる為、それを現代風にしたものとなっています。
「順ずる」と「準ずる」の違い
「順ずる」と「準ずる」の違いを、分かりやすく解説します。
このように、「順ずる」は、本来は間違いになりますが、実際には「準ずる」と同じ意味で使われています。
その「準ずる」は、近年では「準じる」という形で用いられることが増えており、どちらでも同じ意味です。
同音で「殉ずる」という言葉もありますが、こちらは権力者が死去した際に、一緒の墓に入るという意味になり、「順する」や「準する」とは全く意味が異なるので注意してください。
尚、先のように「準じる」とは使えますが、「順じる」とはしないので、このように使うと完全な間違いになってしまいます。
まとめ
「順ずる」と「準ずる」は、このような言葉になります。
どちらでも意味は一緒ですが、公的な文章では正しい「準する」の方が使われる為、そちらで覚えておいた方がいいでしょう。