この記事では、「吹き出す」と「噴き出す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「吹き出す」とは?
「吹き出す」の主な意味は6つあります。
1つめは、風の流れがで始めるです。
ずっと続いて風が動いている状態ではなく、動き始めたときのことを指しています。
2つめは、我慢することができず笑い出すです。
笑ってはいけない場面では、何とか声を出さないように必死になることがあります。
しかし、おかしすぎたりすると「ぷはっ」といったように笑いが出てしまいます。
我慢していたのに、おかしさなどで表情が崩れたり、声を出したりしてしまうことを意味しています。
3つめは、内にあるものが外に出るです。
タバコの煙を吸った後には、口の中から外に出します。
これを「煙を吹き出す」などといいます。
4つめは、植物が芽を出すです。
冬になると多くの植物が枯れてしまい、緑をあまり目にしなくなりますが、春になるとあちこちから植物が顔を出して、あっという間にあたりが緑になります。
そのような勢いのある芽の出し方を意味しています。
5つめは、息を出して演奏する楽器に息を出し始めることです。
フルートは息を出して演奏する楽器です。
この言葉は演奏をしている最中のことではなく、音を出し始めるときを指しています。
6つめは自慢話などを始めるです。
「吹き出す」の使い方
さまざまな意味があり、さまざまな場面で使用されています。
おかしい場面では我慢していた笑いが出てしまう意味で使います。
内側から外側に出る意味では、煙、血液、汗などが出ることに使用されています。
「噴き出す」とは?
「噴き出す」の主な意味は2つあります。
ひとつは、内側にあるものが外に勢いよく出ることです。
勢いがある出方をいいます。
暑いときには、汗がばっとでてきます。
冷えた体を湯船に入れたときに少しずつじんわりと汗が出るような出方ではなく、どばっと一気に出てくるような出方です。
もう一つは、笑いを我慢することができず出るです。
勢いよく笑いを出す場合をいいます。
我慢をしていると、その反動で勢いよく出てきます。
勢いがありすぎて「ぷはっ」と音が出てしまうこともあります。
「噴き出す」の使い方
内にあるものが外に出ることを指して使用をします。
その出方が勢いのある場合をいいます。
「吹き出す」と「噴き出す」の違い
内にあるものが外に出るという意味が同じです。
勢いがある場合に「噴」の漢字を使用することが多くあります。
「吹」も「噴」も常用漢字で、どちらの漢字も使用されています。
「吹き出す」の例文
・『笑いが吹き出す』
・『トランペットを吹き出す』
・『口から水を吹き出す』
・『煙突から煙が吹き出す』
「噴き出す」の例文
・『水が噴き出す』
・『火山が噴き出す』
・『穴からガスが噴き出す』
・『ミストが噴き出す』
まとめ
2つの言葉の意味は同じです。
勢いがある場合に「噴」の漢字を使用することがあります。