この記事では、「ともかく」と「とにかく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ともかく」とは?
「ともかく」には2つの意味があります。
他の事柄とこの事柄は別問題でという気持ちを表す語です。
他のことはどうであろうとも、といった意味です。
登山をやってみたい場合で説明をします。
登山をやってみたいと考えていますが、体力に自信がないし、やったことは一度もないので、できるかわかりません。
もしかしたらできないかもしれないと、自信がなく行動になかなか移せません。
しかし、やってみないことには、できるかどうかわからないです。
そこで、やってみることにしました。
これを「うまくいくかどうか、ともかくやってみよう」と表現します。
もう一つの意味は、~は別としてです。
「~はともかく」の形で使われます。
交通事故にあった人のことで説明をします。
Aさんは横断歩道で信号が変わるのを待っていたときに、車につっこまれてケガをしてしまいました。
骨折をした大きなケガです。
このケガによって、Aさんは車椅子生活になってしまいました。
しかし、命は助かっています。
事故にあったこと、車椅子生活になったことはさておいて、命が助かってよかったということを表すときには、「ケガはともかく、生きていてよかった」などといいます。
「ともかく」の使い方
いずれにしても、さておきといった意味で使用をします。
「とにかく」とは?
「とにかく」には2つの意味があります。
ひとつは、他の事柄はこの事柄とは別問題でといった気持ちを表す語です。
ある人に相談をしたいと考えています。
しかし、相談するのが恥ずかしいし、相談して迷惑でないだろうかなど、いろいろ気になることがあって、なかなか話ができません。
どうしようかと悩んでいましたが、悩んでいても何も変わらないので仕方がないです。
そこで、思い切って行動をしてみることにしました。
これを「とにかく話してみよう」などと表現します。
もう一つの意味は、「~はとにかく」の形で使って、~はの前にくる部分の事柄とはかかわりなくという気持ちを表す語です。
カメラのことで説明をします。
このカメラは画質が悪いです。
肉眼でみるときれいな風景画でも、カメラにおさめると美しくなくなってしまいます。
それよりも気になるのが手ぶれです。
手ぶれ修正機能が十分ではないのです。
画質が悪いことよりも手ぶれのことが気になります。
このことは「画質はとにかく、手ぶれがひどいのが問題だ」などと表現できます。
「とにかく」の使い方
いずれにしても、さておきといった意味で使用をします。
「ともかく」と「とにかく」の違い
2つの言葉の意味に大きな違いはありません。
「ともかく」は2つのものを対比されるときに使うこともあります。
「ともかく」の例文
・『ともかく、今日は帰ってください』
・『味はともかく、見た目が非常に悪い』
「とにかく」の例文
・『とにかく、私が言いたいのはこういうことです』
・『とにかくかわいい』
まとめ
2つの言葉の意味に大きな違いはありません。