この記事では、「とうとう」と「いよいよ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とうとう」とは?
物事が終わりになるさま、いろいろと経て最後に落ち着いた結果、という意味です。
途中経過のことではなく、結末という意味合いになります。
全15話のドラマがあったとします。
15話目が終わりで、この先の話はありません。
今日で15話目となりました。
これを「とうとう最終回」といいます。
今度は猫が愛用している毛布のことで説明をします。
この毛布を猫は非常に気に入っており、ぼろぼろになるまで使い続けています。
新しいものに交換したいのですが、猫が許してくれません。
しかし、もう破けて形がわからないほどになってしまったので、捨てることにしました。
今まで、捨てる捨てないとやったり、猫が使えるようにと縫ったりと、いろいろと経てきましたが、最後には捨てるという結果になりました。
これを「とうとう毛布を捨てる」といいます。
「とうとう」の使い方
終わりになるさま、結局という意味で使用をします。
最終的な結果に到達することで、途中経過には使用しません。
「いよいよ」とは?
「いよいよ」には4つの意味があります。
1つめは、ある状態が保たれたまま程度が高まるさまです。
最初雨は小雨でした。
しかし、次第に激しく降るようになりました。
これを「いよいよ雨が激しく降る」といいます。
2つめは、はっきり定まっていなかったものが、はっきりと定まるさまです。
昇進するかもしれないし、しないかもしれない、という人がいました。
最初はどうなるのかわからなかったのですが、ある時点をもって昇進することがはっきりとしました。
これを「昇進はいよいよ明らかだ」といいます。
3つめは、待ち望んでいたことが実現をしたり、成立したりするさまです。
公開されることを楽しみにしていた映画があります。
公開される日をずっと待っていました。
そして、今日が公開される日です。
これを「いよいよ映画が公開される」といいます。
4つめは重大な事態に行きつこうとしているです。
いざといった意味になります。
「いよいよ」の使い方
程度について、確定的になることについて、待ち望んでいたことが実現することについてなど、いくつかの使い方があります。
「とうとう」と「いよいよ」の違い
最終的にそうなるという意味がほぼ同じです。
「とうとう」の場合は望んでいたことにも、そうでないことにも使いますが、「いよいよ」は待ち望んでいたことに使用する場合が多いです。
「とうとう」の例文
・『とうとうそのときがきた』
・『とうとう食べ切ってしまった』
・『とうとう堪忍袋の緒が切れる』
・『とうとう成し遂げることができた』
「いよいよ」の例文
・『いよいよ明日は試験です』
・『いよいよ暑さが厳しくなる』
・『いよいよ退院のときだ』
・『いよいよ結果がでます』
まとめ
最終的にそうなるという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。