バッテリの寿命にまつわる用語には、分かりにくい表現もあります。
この記事では、「実力値」と「保証値」の違いを分かりやすく説明していきます。
メカに詳しくなって、日常生活に役立てていきましょう。
「実力値」とは?
「実力値」とはバッテリなどの電化製品における、おおよその使用時間や使用年数をあらわしたもの。
その企業が独自に出した「目安として、このくらい使えます」という数値のことです。
商品の実力をアピールするための数字なので、実力値と呼ばれています。
例えばバッテリのカタログに「実力値4年」もしくは「実力4年」と書かれていたとします。
この場合は「メーカーの基準では、おおむね4年は使えます」ということを表しています。
ただバッテリは頻繁に使用したり、低温に放置したりすると、実力値よりも早くエネルギーを消耗してしまうこともあります。
そのため使用環境やエリアによっては、実力値よりも早くエネルギーダウンしてしまうこともあります。
あくまで参考のひとつにしておきたいものが「実力値」です。
「保証値」とは?
「保証値」とはバッテリなどの電化製品で、メーカーが「この期間はつかえます」と保証している使用時間や使用年数のこと。
期間内であれば、メーカー保証が受けられる商品に付いています。
電気自動車のエアコンやドアミラーなど、それなりに金額がかかるものに設定されています。
「保証値」のメリットは、保証期間内に壊れた場合に、メーカーが修理や交換を受けてくれることです。
違法に改造などをしない限り適切にケアしてくれるので、安心して購入できます。
また通常「保証値」の検査は氷点下や炎天下を含めた、過酷な状況でおこなわれています。
そのため普通に使用している分には「保証値」より、早く寿命を迎えることは、ほとんどありません。
信頼できる値のひとつが「保証値」です。
「実力値」と「保証値」の違い
どちらもバッテリにまつわる用語です。
「実力値」と「保証値」の違いを、分かりやすく解説します。
・より厳格なものが「保証値」
「実力値」と「保証値」はどちらも、バッテリのスペックに表示されているものです。
実力値はメーカーが独自の基準で算出した、バッテリの寿命のこと。
そのため実際に使用したとき、これよりも早く寿命を迎えてしまうこともあります。
そして「保証値」はメーカーが保証する、バッテリの寿命のこと。
実力値よりも厳しい環境でテストされた、信頼のおける数字です。
どちらもバッテリがどのくらい使えるか分かりやすく教えてくれる数字なので、購入時に商品カタログなどでチェックしておくことがおすすめです。
まとめ
「実力値」と「保証値」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらもバッテリの寿命をあらわした数値のこと。
実力値はメーカーが独自の条件で出した、目安となる寿命です。
そして保証値は、メーカーがより厳しい条件のもとで出した、信頼性の高い数字です。
商品購入前にチェックしておくと、参考になります。