「破談」と「破断」の違いとは?分かりやすく解釈

「破談」と「破断」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「破談」「破断」の違いを分かりやすく説明していきます。

「破談」とは?

「破談」とは?

「はだん」と読み、一度決めた約束や相談ごとを取り消すことを意味しています。

「破」とは、物を割る、破壊する、引きちぎる、無視するなどの意味があります。

そして、「談」は、あることについて話をすることを指します。

よって、話したことを破るという意味になります。

一般的によく使われているのは、縁談を取り消すことです。

「破談になった」と言った場合には、婚約者との結婚話が白紙になった場合をいうことが多くなります。

破約ともいいます。

「破談」の使い方

破談にする、破談になったなどと、使用します。

婚約などを白紙に戻すときに使います。

相談していたことや、約束したことが無くなってしまうことを指します。

類語に、「けんか別れ」「破局」「話が流れる」「物別れ」「交渉決裂」「不成立」などがあります。

「破断」とは?

「破断」とは?

こちらも「はだん」と読みます。

金属などの材料に、亀裂やくびれが出来、断ち切れてしまうことです。

主に鋼材に対し使用する言葉ですが、それ以外の物に対して使うこともあります。

引っ張ってちぎれるというニュアンスがあるので、材料が圧に耐え切れず壊れてしまったときには、あまり使用されません。

その場合には、「圧壊」【あっかい】を使用します。

類語に、「破壊」「破裂」「切れる」「損壊する」などがあります。

「破断」の使い方

材料などが断ち切れてしまう時に使います。

よく使用されるのは、材料の強度を測るときです。

また、歯の根が折れてしまうことを「歯根破断」といいます。

「破断した」「破断位置」などと、使用します。

「破談」と「破断」の違い

「破談」と「破断」の違い

「破談」は、縁談などの約束が破られることで、「破断」は、物が断ち切れることです。

どちらも「破」という文字が入っているので、破られる、損なわれるという意味がありますが、その対象が違います。

物に対しては「破談」は使いません。

逆に、約束ごとや、契約などに対して「破断」は使用しません。

「破談」の例文

「破談」の例文

・『娘の婚約者がどうしても気に食わないので、結婚に反対して破談にしたい』
・『破談から一年も経つのに、まだ、元婚約者のことを思い出してしまいます』
・『家を建てようと思って工務店に相談していましたが、契約寸前で破談になりました』
・『彼女は妊娠しているのに、両家顔合わせの後、破談になってしまいました』

「破断」の例文

「破断」の例文

・『ポリ-パラフェニレンベンゾビスオキサゾールは、世界最高レベルの破断強度を持った繊維です』
・『歯が痛むので、歯医者に行ったら、歯根破断と診断された』
・『引張試験をして、破断しやすい箇所を調べました』
・『トレーニングで、筋繊維の破断と修復が繰り返されると、筋肉が太くなります』

まとめ

まとめ

「破談」「破断」は、どちらも同じ読み方で、意味も似ています。

違いを知って、使い分けてください。