「利く」と「効く」の違いとは?分かりやすく解釈

「利く」と「効く」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「利く」「効く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「利く」とは?

「利く」とは?

「利く」には、能力や機能を十分に発揮するといった意味があります。

それらが持つ本来の機能が上手に働いていることを「利く」と言います。

そのため、「利く」は、「機能する」「作用する」「作用が現れる」などに言い換えることができます。

「利く」の使い方

機能が十分に働いているといった意味で用いられる「利く」

「利く」を用いる場合、「鼻が利く」「顔が利く」「無理が利く」「気が利く」「調整が利く」「口を利く」など、様々な言葉があります。

実際、これらの言葉は、機能が十分に働いていることを意味しています。

例えば、「鼻が利く」の場合、鼻が敏感であるという意味やその敏感な鼻で何かを見つけ出すという意味があります。

また、「顔が利く」の場合は、その人の顔の広さなどによって、信用される無理が言えるなどといった意味があります。

「効く」とは?

「効く」とは?

「効く」には、効果が現れるといった意味があります。

与えたものがそのものに対して作用し結果が出ることを「効く」と言い、何らかの結果が出た状態を占める言葉です。

そのため、「効く」は、「効目がある」「効果がある」「効用をもたらす」「効果を及ぼす」「よい働きをする」などに言い換えることができます。

「効く」の使い方

効能が現れることを意味する「効く」

「効く」を用いる場合、「薬が効く」「パンチが効いた」「暖房が効く」「疲れに効く」「ブレーキが効く」「潰しが効く」などとなります。

どれも、何らかの効能が現れていることを意味しています。

「利く」と「効く」の違い

「利く」と「効く」の違い

機能が十分に働いている状態、能力を十分に発揮して状態が「利く」

効能が現れている状態が「効く」といったように異なった意味を持つ「利く」「効く」

そのため、それに合わせた使い分けも必要です。

「利く」の場合、他のものに対し作用し結果を出すといった意味はなく、自動的に用いられる言葉となります。

それに比べ、「効く」は、他のものに作用し結果を出すものとなるため、他動的に用いられる言葉といった違いがあります。

「利く」の例文

「利く」の例文

・『私の父は、政財界にも顔が利くため困ったときはいつも相談しています。』

・『彼女のよく気が利くところが好きになりました。』

・『体に無理が利く間に色々とやっておきたいことがあります。』

・『友達に気を利かせて、友達とその彼を二人きりにさせてあげました。』

「効く」の例文

「効く」の例文

・『やっと、薬が効きはじめ眠ることができました。』

・『ここのお店のカレーは、スパイスが効いてきて大人のカレーです。』

・『ホームページによる宣伝効果が効いてきたのか、若いお客様が増えました。』

・『冷房が効きすぎた部屋は、寒がりの私には快適な環境ではありません。』

まとめ

まとめ

同じ、「きく」と読む言葉はたくさんあります。

今回の「利く」「効く」のように、それぞれの違いを踏まえ適切に使い分けることが大切です。