この記事では、「損失」と「損害」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「損失」とは?
「損失」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「損失」は「そんしつ」と読みます。
「損失」は、「損ない失うこと。
特に財産や利益などを失うこと」という意味があります。
例えば、災害などにより株価が大幅に下がってしまい、資産を減らしてしまった場合、「災害による株価の低下で、損失を被った」などという文章にすることができます。
また、飲食店経営者が、売り上げが下がった分、通販などに力を入れて、利益を取り返そうとするとき、「売り上げ減による損失を、通販で取り返そうと奮闘する飲食店オーナー」などという文章にできます。
次に「損失」には「電力や動力などのエネルギーが有効に利用されずに、不要な熱などの形で失われてしまうこと」という意味があります。
「雪によって電力を損失する」などという文章にできます。
「損害」とは?
「損害」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「損害」は「そんがい」と読みます。
「損害」は、「損ない傷つけること。
利益を失わせることや失うこと」という意味があります。
特に事故などで受けた不利益や損失などに対して「損害」という言葉を使います。
自動車事故に遭い、怪我をして、仕事ができなくなった場合は、様々な不利益を被ったことになります。
このような時、「自動車事故で損害を被る」などという文章を作ることができます。
また、戦争をしている時、敵の攻撃により、味方が傷つけられ、戦力を失ってしまうような場合、「敵の攻撃によって、多くの損害を出してしまう」などと表現することができます。
また、災害によって、家やお店を失ってしまった人は、失ったものをお金に換算するとかなりの金額になるのではないでしょうか。
このような時、「災害による損害額は、天文学的な数字になる」などという文章を作ることができます。
「損失」と「損害」の違い
「損失」と「損害」の違いを、分かりやすく解説します。
「損失」は、「損ない失うこと。
特に財産や利益などを失うこと」という意味があります。
一方で「損害」は、「損ない傷つけること。
利益を失わせることや失うこと」という意味があります。
どちらも、金銭などを失うことを示唆する言葉という共通点があります。
しかし、「損害」は、外的な要因によって損なうことを示唆するのに対して、「損失」は、外的な要因に加えて、自分の過失によって損なった場合も、使うことができます。
もらい事故や災害により、財産を失う場合は「損害」を使い、自分の過失により、財産を失った場合は「損失」を使うようにしましょう。
まとめ
「損失」と「損害」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。