この記事では、「謝恩」と「感謝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「謝恩」とは?
「謝恩」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「謝恩」は「しゃおん」と読みます。
「謝恩」は「受けた恩に対する感謝の気持ちを表すこと」という意味があります。
例えば、デパートがお客様にいつもご愛顧いただいている感謝の気持ちを表す意味を込めてする特売のことを、「謝恩セール」と呼びます。
また、感謝の気持ちを伝えるために開かれる会を「謝恩会」と呼び、通常は学校の卒業生が教師に感謝する目的で開きます。
「謝恩会で、担任の先生に感謝の気持ちを込めた手紙を朗読する」などという文章を作ることができます。
これまでの人生でお世話になった人を思い浮かべることがあるかもしれません。
このようなときに、感謝の気持ちがわいてきた場合「謝恩の気持ちでいっぱいになる」などと言い表すことができます。
「感謝」とは?
「感謝」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「感謝」は「かんしゃ」と読みます。
「感謝」は「ありがたいと思う気持ちを表すこと。
その気持ち」という意味があります。
例えば、道を歩いているときに、ハンカチを落してしまうかもしれません。
誰かが拾ってくれた時、ありがたいという気持ちを表すとき、「ハンカチを拾ってくれた人に感謝する」などと言います。
また、仕事を遅くまで会社に残ってしている時、同僚が牛丼を買って差し入れしてくれるかもしれません。
その気持ちと行動に対してありがたいと思った時、「差し入れをしてくれた同僚に深く感謝する」などと言います。
さらに、誰かに何かをしてもらった時などに、当たり前に思わず、ありがたいと思えるような人になりなさいと言いたいとき、「感謝の心を忘れない大人になりなさい」などと言います。
他にも「感謝」の気持ちを伝える書状のことを「感謝状」と呼び、ものすごく「感謝」しているという気持ちを言葉にしたのが「感謝感激雨あられ」という言葉になります。
「謝恩」と「感謝」の違い
「謝恩」と「感謝」の違いを、分かりやすく解説します。
「謝恩」は「受けた恩に対する感謝の気持ちを表すこと」という意味があります。
「感謝」は「ありがたいと思う気持ちを表すこと。
その気持ち」という意味があります。
どちらも、ありがたいという気持ちを意味する言葉になります。
ただし「謝恩」は「受けた恩」に対するものであるのに対して、「感謝」はちょっとした親切などに対しても使われる言葉になります。
また「謝恩」は「謝恩会」「謝恩セール」という言葉以外では、日常的に目にすることが少ない言葉になります。
このように、一般的にありがたいと思った時は、「感謝」という言葉を使い、「謝恩祭」などの限られた場面で、「謝恩」という言葉を使うといいのではないでしょうか。
まとめ
「謝恩」と「感謝」の違いについて見てきました。
意味の違いを知り、2つの言葉を使いわけられるようにしましょう。