この記事では、「指導医」と「専門医」の違いを分かりやすく説明していきます。
「指導医」とは?
指導医は、しどういという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、ある方向や目的に向かって教え導くといった意味を持つ指導の漢字に、病気を治す事やいしゃといった意味を持っている医の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
だからこそ指導医は、高度で専門的な医学的な知識や技術力を持ちつつ、他の医師を指導して導く立場にある医師を表すのです。
「指導医」の使い方
指導医は、専門分野における医学的な知識が技術力が非常に優れているが故に、他の医師達を指導する事が可能な医師を表現する際に使用すべき言葉となっています。
自分の豊富な知識や優れた技術を後進に伝える役目を担っているので、自分の経験を活かしつつ優れた指導力を発揮する事を期待されている医師です。
なので当然、医師としての経験が豊富で優秀でないと指導医になる事は出来ません。
「専門医」とは?
専門医とは、せんもんいという読み方をする言葉となっています。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能ですが、限られた分野の職業や学問に従事するといった意味を持つ専門の文字に、病気や怪我を治療するとかいじゅつといった意味を有する医の文字を加える事で、成立した言葉です。
そのため専門医は、医学の特定の分野において専門的な技術や知識を有している事を認定された医師を意味する言葉となっています。
「専門医」の使い方
専門医は、医学の分野で高度な専門知識と優れた技術力を持つ事が認定された医師を表す言葉として使用されているのです。
専門医として認定されるには、認定医よりも更に高度な専門知識と高い技術力を要する資格審査をパスしなければなりません。
お陰で医師の中でも、かなり高い専門性を持つ医師に対して用いられる言葉となっています。
「指導医」と「専門医」の違い
指導医と専門医の文字を見比べれば、最初の2文字が指導と専門という違う文字が使われている事に気付くはずです。
ですが3文字目は同じ医の文字で、しかもどちらも優秀な医師を示す言葉として用いられています。
もっとも指導医は、医師としての専門知識が豊富だったり高い技術力を有している上に、経験も豊富であるため後進を指導して育成する立場にある医師を表す言葉です。
一方の専門医は、医学的な専門知識が豊富だったり高度な技術力を持ち、認定医よりももっと厳しい審査基準をパスした非常に専門性が高く優秀な医師を表す言葉となっています。
「指導医」の例文
・『私は現在、認定医として指導医から技術を学んでいます』
「専門医」の例文
・『彼は現在、専門医の認定を目指して奮闘中です』
まとめ
2つの言葉は、最後に同じ医の漢字が使用されており、どちらも優れた医師といった意味合いを持つ言葉同士です。
ただし最初の2文字が指導と専門という違いがあるので、示す意味合いも違っています。
まず指導医は、医学に対する高い専門知識と技術力に加え、経験も豊富であるため後進の指導や育成も任される医師の事です。
対する専門医は、医学に対する高度な専門知識や技術力を持ちつつ、認定医よりも厳しい審査基準をクリアした優れた医師を表します。