この記事では、「パタンナー」と「デザイナー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パタンナー」とは?
「パタンナー」は、「デザイナー」という物のデザインをする方がデザインしたものを一度形にする人のことです。
例えば、自動車であれば自動車の外見を一度粘土で作り出して形状のサンプルを作るのが「パタンナー」の役割になります。
サンプルを作る必要性は、モニターや設計図上で制作したデザインと実物にそのデザインを具現化して見えるようにした場合の相違点を探すためにサンプルを作るのです。
「デザイナー」とは?
「デザイナー」は、外見の設計士のことを指し、服であれば服の外見上の設計図を描き、自動車であれば自動車の外見上の設計図を描きます。
ただし、あくまで「デザイナー」は人間が見てわかる範囲の物を作り出すことにあり、内部の詳しい設計図は別の物が担当します。
「パタンナー」と「デザイナー」の違い
「パタンナー」と「デザイナー」の違いは、設計において3D化したサンプルを作るか、2Dで外見上の設計を行うかです。
「パタンナー」は、3Dモデルを制作するのが役割で「デザイナー」が制作した設計図を基にいちど3Dの立体モデルを作ります。
よって違いは、3Dモデルと2Dモデルであると言えます。
「パタンナー」の例文
・『この自動車のデザインはパタンナーが難色を示している』
この例は、自動車の外見を3Dで作成するものが無理だと言い出しているという例です。
「パタンナー」は、3Dモデルを制作する人のことでこの例では自動車の3Dモデルを作る人が無理だと言い出しています。
「デザイナー」の例文
・『この自動車のデザイナーは次世代的なデザインを作り上げている』
この例は、自動車の2Dのデザインを考えた人物は次世代的な外見を作り出したという例です。
「デザイナー」はいわば外見である見てくれを作り出す人物のことで内面はどうであれがいけんがとても今までの車と異なっていることを指しています。
ただ、見てくれが次世代的で特徴的であっても実際にそれに内面を組みこんでいき機械化していくと実は車が製造できないということが分かり、デザインを変更するというケースも存在します。
まとめ
「パタンナー」と「デザイナー」の関係性は、「デザイナー」が作り上げたものを具現化できるかどうかを「パタンナー」が決めます。
よって「パタンナー」が具現化できないと言い出せば、残念ながら「デザイナー」はデザインの変更をしなければなりません。
逆に、「デザイナー」が「パタンナー」側の力量を考えてこの表現法は無理だろうと思っていて無理だと思っているデザインを提出しても「パタンナー」側ができると言い出せばその表現を立体視で可能とします。
デザインを立体視する必要は、陰影やそのものに触れてみることで分かる問題を探すためにわざわざ「パタンナー」の方が立体物を作るのであって両者はお互いにお仕事をすることで服であれば服が作られ、自動車であれば自動車が作られるのです。