「専門」と「専用」の違いとは?分かりやすく解釈

「専門」と「専用」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「専門」「専用」の違いを分かりやすく説明していきます。

「専門」とは?

「専門」とは?

「専門」には2つの意味があります。

ひとつは、特定の分野の学問や職業だけに従事することです。

大学教授には、自分が教えている特定の分野の学問があります。

たとえば、英国文化を教えているなら英国文化だけを教え、日本史、化学などは教えません。

これを「英国文化が専門」ということができます。

街中には、特定のものだけを扱っている店があります。

たとえば、バナナジュースだけを扱っている、ソフトクリームだけを扱っている、靴だけを扱っている、アンティークだけを扱っているなどです。

これらの店は「バナナジュース専門店」「靴専門店」などといいます。

もう一つの意味は、ひたすら関心を向けている事柄、一つだけに集中して関心を向けている事柄です。

趣味を複数持っている人もいれば、一つだけという人もいます。

趣味が一つだけという人の中には、それだけがただひたすらに面白くて趣味だという人もいることでしょう。

たとえば、もっぱらデッサンに関心を持っていてなら「趣味はデッサンが専門」のように表現できます。

「専門」の使い方

特定の分野の学問や職業などだけに携わることや、それだけに関心を向けていることに使用をします。

あれもこれもという場合には使用しません。

「専用」とは?

「専用」とは?

「専用」には3つの意味があります。

1つめは、それと決まっている人だけが使うことです。

家には書斎があります。

この書斎は父だけが使用しており、他の家族が使ってはいけないし、入ってもいけません。

この書斎は「父の専用」といいます。

2つめの意味は、ある限られた目的や対象だけに使うことです。

洗顔料は洗顔にだけ使うものです。

これで体を洗ったり、髪の毛を洗ったりはしません。

これは「洗顔専用」といいます。

トイレのスリッパを用意している家庭では、そのスリッパはトイレでだけ履いていることでしょう。

他の部屋に履いていくことはありません。

これは「トイレ専用のスリッパ」といいます。

3つめの意味は、それだけをひたすら使うことです。

「専用」の使い方

特定の人だけが使うこと、特定の目的や対象だけに使うことという意味で使用をします。

あれもこれもという場合には使用しません。

「専門」と「専用」の違い

「専門」と「専用」の違い

どちらの言葉にも「もっぱら」という意味が含まれていますが、同じことを指しているのではありません。

「専門」はそれだけに携わること、それだけに関心を向けている事柄のことです。

「専用」はそれだけに使うこと、その人だけが使うことです。

「専門」の例文

「専門」の例文

・『専門は生物です』
・『不妊治療専門の医師』
・『金平糖を専門に扱っている店』
・『専門学校を卒業する』

「専用」の例文

「専用」の例文

・『私専用のペン』
・『専用のスペース』
・『会員専用の施設』
・『父の専用の椅子』

まとめ

まとめ

どちらの言葉にも「もっぱら」という意味が含まれていますが、何についてのもっぱらなのかという点に違いがあります。