この記事では、「至急」と「緊急」の違いを分かりやすく説明していきます。
「至急」とは?
「至急(しきゅう)」とは、「大急ぎであること・非常に急いでいること(非常に急いでほしいこと)」や「事態・物事が差し迫っているさま」を意味している言葉です。
例えば、「至急の用事が発生しました」や「至急、こちらまでおいでください」などの例文において使用することができます。
「至急」の表現はビジネスメールやビジネスシーンなどで使われるケースがありますが、「相手に対して急がせる(急がせて何かをさせる)意味のニュアンス」があります。
そのため、顧客や取引先に対して「至急、~してください」の文章を使うと失礼になってしまう可能性もあります。
「緊急」とは?
「緊急(きんきゅう)」とは、「非常に重大な事態・問題が起こって、その対応や処置を急がなければならないこと」を意味している表現です。
「緊急」という表現は、「急がないと身体・生命の危険がある場合」や「急いで対処しないと大きな不利益がある場合」に使われる表現なのです。
そのため、「緊急連絡・緊急事態・緊急車両」などの熟語として使われることが多くなっています。
例えば、「緊急の用事があるのですぐに連絡してください」や「緊急事態に直面して場の空気が変わりました」といった文章で使用されます。
「至急」と「緊急」の違い!
「至急」と「緊急」の違いを、分かりやすく解説します。
「至急」も「緊急」も「非常に急いでいること」の意味合いは共通していますが、「至急」と「緊急」では「急いでいる理由・事情」に違いがあります。
「至急」は「ビジネス(仕事)をはじめとする何らかの都合で非常に急いでいること」を意味していますが、「緊急」と比べると「急がない場合の身体・生命の危険性」があるわけではないという違いがあります。
「至急」に対して「緊急」という表現は、「身体・生命の危険とも関係する重大な事態が起こっていて、急いで対応や処置をしなければならないこと」を意味している違いを指摘できます。
また「至急」には「至急、連絡してください」のように「急いですぐに」を意味する副詞の用法がありますが、「緊急」は「緊急、連絡してください」といった言い方はしないという違いもあります。
まとめ
「至急」と「緊急」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「至急」とは「非常に急ぐこと・大急ぎであるさま」を意味していて、「緊急」は「重大な物事・問題があり即座に急いで対処しなければならないこと」を意味している違いがあります。
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