この記事では、「遡及」と「訴求」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遡及」とは?
「遡及」とは「そきゅう」と読みます。
意味は過去のある時点までさかのぼることを言います。
法律をその施行以前に、あった行為、事実にさかのぼって適用させることでもあります。
「この法律は遡及はしないので、過去にしたことは咎められない」「遡及すれば、何かと色々困ることがあるのではないか」などと使います。
「訴求」とは?
「訴求」とは「そきゅう」と読みます。
意味は、宣伝、広告によって買う側の欲求にはたらきかけることを言います。
「訴求力」という言葉がありますが、これは広告、宣伝で読者、視聴者に訴える力という意味になります。
「媒体を選ぶことで、訴求力を高めていく」「積極的に消費者に訴求するが、ことごとく失敗となった」などと使います。
「遡及」と「訴求」の違い!
「遡及」と「訴求」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉はどちらも「そきゅう」と読みます。
読み方が同じですが意味はまったく違う言葉となりますので、正しく覚えて間違えないようにしましょう。
まず「遡及」ですが、これは漢字を見ればわかりますように「遡って、及ぶ」という意味になります。
過去のある時点までさかのぼるという意味です。
法律をその施行以前にあった行為、事実にさかのぼって適用するということを言います。
例えば、過去にあった行為、事実に対して、現在にできた法律によって罰するといったことを「遡及」という言葉で言い表すのです。
一方の「訴求」ですがこれは法律用語のような印象がありますが、そうではありません。
意味は宣伝、広告によって買い手側の欲求にはたらきかけをすることになります。
簡単に言えば、相手の購買意欲をあおるというわけです。
そのあおる力のことを「訴求力」と言います。
「訴求力」が高ければ高いほど売り上げに繋がるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「遡及」と「訴求」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
読み方は同じですが、意味はまったく違うと理解し、混同しないようにしましょう。