この記事では、「昨今」と「近年」の違いを分かりやすく説明していきます。
「昨今」とは?
「昨今」の意味と使い方について紹介します。
「昨今」の意味
「昨今」は「さっこん」と読みます。
意味は「きょうこのごろ」「ちかごろ」になります。
「昨今」の使い方
「昨今」は、「昨日」と「今日」だけではなく、「近い過去から現在まで」という意味も含んだ言葉です。
少し前から今までの間のことを言いますが、それが「何日間」か「何日前」かは明確ではありません。
会話の内容や、そのものごとの基本的な流れなどにより期間が変わってくるのです。
例えば、「昨今の〇国と我が国との関係は」と言う場合、ここ数年間のことであり、それでも近い過去のことになります。
また、「昨今の大雨被害により」と言った場合、半年位前から現在までを表すこともあります。
大昔のことや、流行が過ぎてしまったことに対しては使われません。
また、「昨今」は固い表現であり、会話ではなくビジネスやスピーチなどで使われる言葉です。
「近年」とは?
「近年」の意味と使い方について紹介します。
「近年」の意味
「近年」は「きんねん」と読みます。
意味は「最近の数年」「近ごろ」になります。
「近年」の使い方
「近年」も、少し前から今までの間のことを言いますが、「年」が付いていることから「ここ数年間」に対して使われます。
最も短期間でも過去1年間であり、そこから更に過去の数年間を表す言葉です。
「昨今」はその人の記憶の範囲内で使われることが多いのですが、「過去〇年間のこと」と事実として述べる場合には「近年」を使った方が良いでしょう。
「昨今」と「近年」の違い!
「昨今」は「現在から数か月~数年前まで」のことです。
「近年」は「現在から数年前まで」のことです。
まとめ
今回は「昨今」と「近年」の違いをお伝えしました。
「昨今は数か月前も含む」、「近年は年数で数える」と覚えておきましょう。