この数年、地球環境との共生が叫ばれて久しいのですが、私達の自然に対する意識も非常に高くなっています。
その中で「私有林」と「民有林」という言葉をご存知でしょうか?
普段の日常生活の中ではあまり使われることがない言葉なのですが、どのような定義になっているか、大半の人は知らないかと思われます。
そこで、ここではこれらの言葉について説明をして行くことにします。
「私有林」とは?
「私有林」とは「個人や会社、及び社寺などが所有している森林」のことを指しています。
日本全国にある森林のうち、「私有林」は全体の6割近くを占めていると言われています。
その 9割が個人所有であり、うち20ha以上の森林を経営する主業的な林業者は2%以下となっており、その大半は農家が副業的なものとして所有しているものです。
また、社寺所有の森林は、財源収入を側面がありますが、社寺自体の環境を保存する役割も持ち合わせています。
「民有林」とは?
「民有林」は「個人所有、会社所有、社寺所有である私有林と町村主流と県所有の公有林を合わせた総称」のことを指しています。
「個人所有林」、「地域共有林」、「社有林」もこれに含まれるのですが、県全体の森林面積の約5割、残り半分の県有林が公共資金で手入れされています。
これに比べて、現在では材木価格が低迷していることを背景に、所有者に手入れをできる余裕がなくなり、このことが森林の荒廃の加速させている要因になっています。
「私有林」と「民有林」の違い!
では、「私有林」と「民有林」には、どのような解釈の違いがあるのでしょうか?
「民有林」とは「個人や企業が所有する私有林と地方公共団体が所有する公有林」から構成されていますが、その中に「個人・企業が所有する私有林」が含まれていることになります。
簡単に言うと、「私有林」は「民有林」の一部ということになります。
まとめ
「私有林」と「民有林」の意味や違いを説明してきましたが、日常生活やビジネスの世界でもめったに触れることのない言葉だけに、この記事を目にして、自然に対する意識をさらに高めてもらえればと思います。