みなさんは「盤石」と「磐石」という言葉の意味をご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「盤石」と「磐石」の違いを分かりやすく説明していきます。
「盤石」とは?
「盤石」は「ばんじゃく」という読み方をします。
この「盤石」とは、元々「大きい岩」という意味がある言葉ですが、「非常に堅固なこと」や「きわめて硬いこと」という解釈でも使われています。
「磐石」とは?
「磐石」も「ばんじゃく」という読み方になります。
この「磐石」の意味を見ると、「大きい岩」、あるいは「とても堅固なこと」という意味を持つ言葉です。
「盤石」と「磐石」の違い
では、「盤石」と「磐石」の違いを見ていきましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り「盤石」は「非常に堅固なこと」であり、「磐石」は「とても堅固なこと」と説明いたしました。
このことからすると、「磐石」も解釈が同じになります。
2つの言葉とも「大きな岩」の意味があり、ここから転じて「安定していて堅固で揺るぐことのないさま」というようなことを表すようになったのです。
「盤」という漢字には平たいことを指しており、「盤石」と「磐石」ともに「平たい大きな岩」となるわけです。
実際の使い方を見ると、「盤石」は「盤石の体制」や「盤石の構え」というような使い方が見られ、「磐石」「磐石の基礎」や「磐石の布陣を敷く」というように使われています。
但し「磐」という漢字は常用漢字ではないために、公式な文書などでは「磐石」が使われることがありません。
その点が相違点ということになるでしょう。
「盤石」の例文
では、ここで「盤石」の例文を見ていくこといたしましょう。
具体的には以下のような例文を見ることができます。
・『Aチームは盤石の体制を敷いており、相手チームのつけ入る隙を与えなかった。これで逆転することは難しいだろう』
・『敵は盤石の構えを見せており、どの部隊から責めるべきかあらためて責めるべき箇所を見極める必要があるな』
「盤石」の例文を見ると、堅牢な構えをしているために安易に攻撃することができないということを言ってます。
試合などでよく使われている表現と言えるでしょう。
「磐石」の例文
続いて「磐石」の例文を見ていきましょう。
この言葉ボ使い方としては以下のようなものがあります。
・『3代将軍の德川家光が250年続く徳川幕府の磐石の基礎を築いたのだ』
・『上杉謙信の磐石の布陣を突くためには、かなり困難を極めることになる。これでは一進一退の攻防となるな』
「磐石」の例文を見ていくと、これもまた堅牢な体制を敷いている点を説明すつ言葉として使われています。
まとめ
ここまで「盤石」と「磐石」の意味や違いを説明してきました、この2つ言葉は全く同じ意味を持つ言葉のために、使い分ける時には例文で見たような活用を理解して当てはめていくことが必要でしょう。
この点を踏まえて間違いのないように考慮しておいてください。