「眺望」と「景色」の違いとは?分かりやすく解釈

「眺望」と「景色」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「眺望」【ちょうぼう】と「景色」【けしき】の意味や使い方、違いを分かりやすく説明していきます。

「眺望」とは?

「眺望」とは?

高い位置から下界の景色を見わたすことを「眺望」【ちょうぼう】と言い、高いところから広範囲を見るという意味があります。

見晴らしがいい山頂から横に広がる山脈、街を見渡しやすい広範囲で眺められる最適な場所から見わたすのが「眺望」であり、その眺めを楽しんだとき快適な気持ちになったり、心が癒されるのが目的です。

使い方としては「眺望景観」となり、より眺めのいい高い位置や場所から多くの人が見たとき「素晴らしい」と感じる景観を眺められる建物や崖、高台へ自ら行き、視覚をとらえられる視対象を楽しむわけです。

「景色」とは?

「景色」とは?

山や海、草原など目に見える自然の光景を「景色」【けしき】と言い、見たときは心が癒され、気持ちに変化が表れます。

自然が織り成す美しいと感じる「景色」は春夏秋冬と季節によってその色は変わり、人々を魅了するわけです。

夏は青々と緑が茂り、秋は真っ赤な紅葉に山は染まり、冬になれば雪が降り積もって辺りは幻想的な雪景色に変わるそのさまを人々は「景色」と呼び、心癒される対象として俳句にしたり、詩にするなどして楽しんできました。

主に、絶景と感じる自然や日本人の心を感じさせる枯れ山水、人間が作り出した里山の原風景なども心に響く美しい「景色」になります。

「眺望」と「景色」の違い

「眺望」と「景色」の違い

「眺望」「景色」の違いを、分かりやすく解説します。

自ら進んで高い位置に行き、そこから眺めたとき視界に入る街並みや人々、電車や車など幅広いものを対象に眺め望むその行為を「眺望」と言い表します。

一方の「景色」は主に自然が作り出す美しい光景であり、たまたまそこに行ったとき目にするものです。

「景色」は四季折々の美しさが織り成すものであったり、古きよき田園風景や、そこに住む人々が生活するためにたまたま作られたものが融合して、生み出したものという違いが見られます。

「眺望」の例文

「眺望」の例文

・『高台から幻想的にライトアップした歴史的な街並みの眺望を楽しむのも素敵だ』
・『その場所でしか楽しめない自然の眺望を楽しみながら源泉露天風呂に入れる旅館が人気』
古きよき日本の幻想的な古い街並みを楽しめる「眺望」は若い世代の心も癒し、惹きつけるものですし、その旅館でしか楽しめない周辺の環境や街並みを一望するのも宿へ泊まる楽しみでもあります。

「景色」の例文

「景色」の例文

・『日本の四季を感じる景色は海外の人の心もとらえるほど美しい』
・『心癒される海の景色が眺められるレストランは一段と料理の味が美味しくなる』
日本の四季は美しいと海外に住む人にも好評で、「景色」を見るために日本へ旅行する人は後を絶ちません。

心癒される「景色」を眺めながら美味しい料理を楽しめるレストランもありますので、そのような店を探して行ってみるのもいい思い出作りとなるでしょう。

まとめ

まとめ

人が眺めたとき、広範囲で視界に入ってくる美しい光景が「眺望」であり、幻想的な夜景や心とらえる美しい街並みを指す言葉です。

「景色」は自然が生み出す美しい光景であり、心とらえる一つの造形美を指す言葉と覚えておくといいでしょう。