この記事では、「青年漫画」と「少年漫画」の違いを分かりやすく説明していきます。
「青年漫画」とは?
青年漫画とは、せいねんまんがという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば分かる事ですが、青春期の男女や10代後半から20代の主に男性の意味を持つ青年の文字に、絵に台詞を加えて物語りにしたものである漫画の文字を付け足す事で生じた言葉となっています。
そのため青年漫画とは、漫画における1つのジャンルであり、少年よりも対象年齢が上の漫画を表すのです。
「青年漫画」の使い方
青年漫画は、青年を対象とした漫画を示す言葉となっています。
主に少年誌ではなく、青年誌に掲載される漫画を表現する際に使われる言葉であり、物語の奇抜さよりも日常的なリアリティーを追求した作品が多いのが特徴です。
性的な表現も少年向けの作品よりも緩くなる等、大人や大人に近い年代の男性を対象にした漫画作品に対してこの青年漫画という言葉が使われています。
「少年漫画」とは?
少年漫画とは、しょうねんまんがという読み方をすべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば明確な事ですが、年少の男子を表す言葉で大体8歳前後から15歳前後の男子を意味する少年の漢字に、絵を連続して用いる事でストーリー展開を演出する漫画の漢字を組み合わせる事で成立した言葉となっています。
だからこそ少年漫画は、少年を対象にした漫画を表すのです。
「少年漫画」の使い方
少年漫画は、主に少年誌に掲載される漫画作品を表現する際に使用される言葉となっています。
元々は男子小中学生を対象とした作品を少年漫画と呼んでいたものの、読者層が拡大した事で現在では大人の男性や、女性が少年漫画を読んでいるケースは珍しくないです。
作品の傾向としては奇抜な設定や奇抜なストーリー展開のものが多く見られるものの、あくまで少年向けの漫画なので性表現はそこまであからさまではない作品がほとんどだったりします。
「青年漫画」と「少年漫画」の違い
青年漫画と少年漫画の文字を比べれば、直ぐに最初に青が付くか少が付くかの違いがある事に気付く事が可能です。
ですがその他の3文字は同じ文字が使用されており、どちらも漫画に関連した言葉であるため、ややこしい部分はあります。
もっとも青年漫画は、文字が表す様に10代後半から20代の男性向けの漫画作品に用いる言葉です。
一方の少年漫画は、基本的には小中学生の男子を対象にして描かれる少年向けの漫画作品を示す言葉となっています。
「青年漫画」の例文
・『彼の描いた漫画が青年漫画誌に掲載されるらしい』
「少年漫画」の例文
・『今や少年漫画を読んでいる大人は、特に珍しい存在ではありません』
まとめ
2つの言葉は、最初に青か少かという文字の違いがあるものの、その後に続く文字は一緒です。
しかもどちらも漫画に関する言葉なので、混同してしまう恐れのある言葉同士と言えます。
ただし青年漫画は、文字が示す様に青年向けに描かれた漫画作品を表現する言葉です。
対する少年漫画は、こちらも文字を見れば分かる様に基本的に少年を対象にして少年誌に掲載される漫画の事を表す言葉となっています。