「売却」と「譲渡」の違いとは?分かりやすく解釈

「売却」と「譲渡」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「売却」「譲渡」の違いを分かりやすく説明していきます。

「売却」とは?

「売却」とは?

「売却(ばいきゃく)」とは、「有償で売り払うこと・対価を受け取って売り渡すこと」を意味している言葉です。

「売却」という表現は「財物・権利・不動産などを有償(有料)で売り払うこと」を意味していて、「無償(無料)で相手に譲り渡す」という意味合いは含まれていないのです。

例えば、「祖父から相続した土地を近いうちに売却したいと考えています」「不要になったパソコンとテーブルを売却しました」といった例文において使用することが可能です。

「譲渡」とは?

「譲渡」とは?

「譲渡(じょうと)」とは、「有償・無償の場合を含めて、財産・権利・法律上の地位などを他者に譲り渡すこと」を意味している言葉・法律用語です。

「譲渡」という法律用語は「何らかの特定の財産を、本人が譲る意思を持って譲り渡す行為すべて」を意味しているため、「有償で売り渡すケース」「無償で贈与するケース」の両方を想定することができます。

例えば、「私は3千万円でこのマンションを譲渡しました」「かわいい孫に株・債券などをいずれ譲渡するつもりです」などの文章で使うことができます。

「売却」と「譲渡」の違い!

「売却」と「譲渡」の違い!

「売却」「譲渡」の違いを、分かりやすく解説します。

「売却」にも「譲渡」にも「有償(有料)で不動産・物品・権利を他者に渡すこと」といった共通の意味合いがありますが、「売却」には「譲渡」にある「無償で権利・財産・地位などを他人に譲り渡す」といった意味がありません。

「売却」という表現には、「対価を受け取って有償(有料)で、不動産・権利・物品などを相手に売り渡すこと」の意味合いが強くあるのです。

「売却」「常に有償で譲り渡す行為」を意味しているという部分が、「無償(無料)で財産・権利・地位を譲り渡す行為」も含まれている「譲渡」との大きな違いになっています。

「売却」という言葉は、有償で譲る場合も無償で譲る場合も含まれる「譲渡の一種」として解釈することができます。

まとめ

まとめ

「売却」「譲渡」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「売却」とは「(不動産・財物などを)有償で売り払うこと」を意味していて、「譲渡」「有償・無償を問わず、権利・財産・法的な地位などを他人にゆずりわたすこと」を意味している違いがあります。

「売却」「譲渡」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。