この記事では、「平均の平均」と「全体の平均」の違いを分かりやすく説明していきます。
「平均の平均」とは?
「平均の平均」とは、一度平均として算出された値の平均という意味になる言葉です。
例を挙げると、ある店舗で月の最初の1週間の売上げが35万円あったとします。
すると、この1週間の1日当たりの平均売上げ額は5万円になります。
そして、そこから先の3週間の売上げが126万円だとした場合、この3週間の1日の平均売上げは6万円です(126÷21=6)。
そして、この1ヶ月(4週間)の1日の平均売上げ額の算出に「平均の平均」を採用すると、5万円と6万円の平均になり、55000円となります。
これが「平均の平均で出した場合」の1日の平均売上げ額です。
「全体の平均」とは?
上と全く同じ売上げで、「全体の平均」を採用して算出する場合には、平均が5万円の期間が7日間、6万円の期間が21日間なので、(5×7+6×21)÷28という計算になります。
このように、平均毎の平均によって計算するのではなく、全体から求めた平均を「全体の平均」と呼びます。
この計算では57500円となり、これが「全体の平均で出した場合」です。
「平均の平均」とは異なった金額になりますが、この月の1日当たりの平均売上げ額としてこちらの方が正しく、先の「平均の平均」では、それに近い金額にはなるものの、あくまでざっとした値にしかなりません。
「平均の平均」と「全体の平均」の違い
「平均の平均」と「全体の平均」の違いを、分かりやすく解説します。
つまり、きちんとした平均の算出には、「全体の平均」を採用しないといけません。
「平均の平均」がそれと等しくなる場合もありますが、多くは近い値にはなっても、正しい平均とは言い切れない値に留まると考えていいでしょう。
よって、これらは言葉としては、「暫定的に簡単に平均の平均で求めてみたが、正確に知りたいなら全体の平均でもう一度求め直すよ?」のような使い方になります。
まとめ
「平均の平均」と「全体の平均」は、このような違いになります。
「平均の平均」の方が簡単に求めることができることがほとんどですが、正確な平均ではないと覚えておいてください。