「閉塞」と「閉鎖」の違いとは?分かりやすく解釈

「閉塞」と「閉鎖」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「閉塞」「閉鎖」の違いを分かりやすく説明していきます。

「閉塞」とは?

「閉塞」とは?

「閉塞(へいそく)」とは、「出入り口・通路などがふさがること、閉じてふさぐこと」を意味している言葉です。

例えば、「土砂崩れで唯一の林道が閉塞しました」「腸閉塞の症状はとても苦しいものです」などの例文で使われます。

「閉塞」の表現には、「物事・集団などの先行きが見えない」「将来についてのポジティブな見通しが立たない」といった意味合いもあります。

例えば、「弊社は顧客離れが深刻で閉塞状況が続いています」といった文章で使用することができます。

「閉鎖」とは?

「閉鎖」とは?

「閉鎖(へいさ)」とは、「出入り口などを閉ざすこと」「内側から閉ざして外部から入ることを禁止すること」を意味しています。

例えば、「危険な箇所の多い廃墟の施設を閉鎖しました」などの文章で使うことができます。

「閉鎖」の表現には、「組織・団体・生産設備などがその活動や機能を停止すること」といった意味合いもあります。

例えば、「来月末までにこの自動車工場は閉鎖されることが決まっています」といった例文で使用することが可能です。

「閉塞」と「閉鎖」の違い!

「閉塞」と「閉鎖」の違い!

「閉塞」「閉鎖」の違いを、分かりやすく解説します。

「閉塞」「閉鎖」「出入り口などを閉ざしたりふさいだりすること」という共通の意味を持っている点では類似していますが、「閉塞」には「物理的に閉じてふさぐこと」だけではなく「将来の前向きな見通しが立たないこと」といった比喩的な意味合いもある違いがあります。

例えば、「新型コロナの影響で経済活動が閉塞している」のように「未来の先行きが見えない」という意味で使えますが、この文章の「閉塞」「閉鎖」に言い換えることはできません。

また「閉鎖」には「団体や生産設備がその活動・機能を止める」という意味がありますが、「閉塞」にはその意味がない違いも指摘できます。

例えば、「経営不振で事務所が閉鎖されました」という例文の「閉鎖」「閉塞」に言い換えると、意味が通じなくなってしまいます。

まとめ

まとめ

「閉塞」「閉鎖」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「閉塞」とは「通路(出入り口)がふさがること・ふさぐこと」「これから先の良い見通しが立たないさま」を意味していて、「閉鎖」「出入り口などを閉めること」「組織・団体がその活動を停止すること」を意味している違いがあります。

「閉塞」「閉鎖」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。