この記事では、「法定外」と「所定外」の違いを分かりやすく説明していきます。
「法定外」とは?
「法定外(ほうていがい)」とは、「法律(特に労働基準法)で定められていること以外(以上)のもの」を意味する言葉です。
「法定外」というのは、「法律で定められた労働時間などの上限を越える部分・内容」のことを意味しているのです。
例えば、「法定外労働に対して会社は、25~50%の割増賃金を支払う義務があります」や「法定外休日が少ない会社はきついです」のような例文で使うことができます。
「所定外」とは?
「所定外(しょていがい)」とは、「法律ではない就業規則・雇用契約などで定められていること以外(以上)のもの」を意味する表現です。
「所定外」というのは、「就業規則・雇用契約などで定められた労働時間などの上限を越える部分・内容」のことを意味しています。
例えば、「所定外労働をしたので今日は疲れました」や「所定外休日が多い会社なので十分な休みが取れます」などの文章で使われています。
「法定外」と「所定外」の違い!
「法定外」と「所定外」の違いを、分かりやすく解説します。
「法定外」と「所定外」は「決められていること以外のもの・内容」という意味では共通点がありますが、「法定外」という言葉は「法律(特に労働基準法)で定められている以外のもの」を意味しています。
法定外に対して「所定外」というのは、「法律ではない社内ルール・雇用契約書などで定められている以外のもの」を意味している違いがあります。
例えば「法定外労働時間」とは、労働基準法第32条に規定されている労働時間の上限(1日8時間・週40時間)以外の労働時間で「25~50%の割増賃金」を支払う義務があります。
一方、法律に依拠しない「所定外労働時間」の場合は、所定労働時間が7時間以下など法定労働時間(8時間)より短いと、割増賃金の対象にならない違いがあるのです。
まとめ
「法定外」と「所定外」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「法定外」とは「法律できちんと定められていること以外のもの(法律で定められている上限を越える内容・部分)」を意味していて、「所定外」は「法律以外の就業規則などで定められていること以外のもの(就業規則などで定めた上限を越える内容・部分)」を意味している違いがあります。
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