この記事では、「組織」と「体制」の違いを分かりやすく説明していきます。
「組織」とは?
「組織」は、集団が集まることで目的を達成させることを意味し、社会で言えば会社がまさに収益を得るという目的を達成させるために存在する「組織」です。
また、「組織」は、目的を達成しても「組織」で自ら解体するか第3者が解体を行わない限り存在し続けます。
なお、ここで言う解体は、会社の場合、会社を潰すことでしょう業者が会社を潰すか、第3者が会社の借金を理由に会社を取り壊すことです。
「体制」とは?
「体制」は、「組織」化された集団が機能維持や理念の維持をするために必要な仕組みで、「組織」が分裂しないよう維持する仕組みです。
簡単に言えば、代表者を立てることで代表者はその「組織」において権限を持ったうえで責任も持ちます。
責任を取る者と導く者が存在することで「組織」は誰もが勝手に行動できなくなることを代わりに秩序が保たれます。
逆に「体制」がない場合、指導者がいませんので会社であろうと政治であろうと無秩序になるのです。
よって「体制」は、秩序です。
「組織」と「体制」の違い
「組織」と「体制」の違いは、「組織」は集団が集まり目的の達成のために存在するもので、「体制」は、その目的を達成させる集団を統治して秩序を与える物です。
よって両者の違いは、目的を持つ集団と、その集団をコントロールする秩序になります。
「組織」の例文
・『悪の秘密組織に入団する』
この例は、悪の集団に入団するという例で、特撮などに登場する悪の集団に加入することです。
「組織」は集団で悪の組織は目的として正義を亡ぼすという目的があります。
「体制」の例文
・『戦時体制に移行する』
この例は、軍人たちの集団が戦時という戦争間近であるという考えに変化することを意味し、戦争間近である秩序に変化したことを意味します。
つまり戦争行為を円滑に行うために、集団が考え方を変えて秩序をも変えたという意味です。
なお、「戦時体制」は軍人と民間人に分かれており、それぞれ異なった秩序があります。
まとめ
「組織」と「体制」の違いは集団で目的を達成させるために存在する仕組みであるか、その集団に秩序をもたらすかです。
ここで言う秩序はルールのことで、例えば、軍隊という「組織」がある場合、これらは目的を平和だとした場合、それが脅かされると「戦時体制」に移行し、軍人のグループは戦争が近いことを自覚したうえで行動します。
これが秩序で、秩序はその時その常に変化し戦争である場合、「戦時体制」といういつでも戦争ができる状態に備え、戦争にならないと分かれば、「平時体制」に移行し、軍隊は戦争行為を行う必要性は無いと自覚し、周囲の民間人の安全の確保に勤めあげます。
なお、「体制」は時として強制権があり、国民に対して強制することも可能でそれに従わない場合逮捕することも可能です。
特に国家が一大事で転覆する可能性がある場合、「体制」は強制的なルールと称して絶対的な秩序だと言い切れます。
