この記事では、「ご依頼」と「ご所望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご依頼」とは?
「ご依頼」とは相手に何かをして欲しいと頼むことを指す依頼に、ごを付けて丁寧に表現した言葉です。
自分が依頼するのではなく、相手が依頼してくること、してきたことに対して使われます。
「ご依頼」の内容は多岐にわたりますが、どのような内容であっても「ご依頼」であることには変わりません。
欲しい物を購入するため探して取り寄せて欲しい、何らかの作業をして欲しいなど、世の中には様々な「ご依頼」がありますが、共通点のない「ご依頼」も多いです。
それでも関連性のないそれらの依頼は、なにか手助けを必要としている人が、それが可能であると認識している人に頼み、頼まれた側はその頼みを引き受けたという点は共通しています。
そういった人からの仕事としての頼み事である依頼を、丁寧語にした言葉が「ご依頼」です。
「ご所望」とは?
「ご所望」とは欲しいと思っている物、必要としている物や、そうしてほしいという希望を指す所望を丁寧語にした言葉です。
自分が必要としている物という意味で使われることはなく、相手が欲している物を丁寧に言いたい場合に使われます。
ただし相手が欲しがっている、誰かにしてもらいたがっていると言っても、それを自分にそうしてもらうことを希望しているとは限りません。
それが入手できる、あるいは誰かにしてもらえるなら、それが誰の手によるものでもいいと考える人も多いです。
なので「ご所望」はあくまでも相手が欲しがっているものということだけを指す言葉であって、自分にそれを望んでいるかどうかは関係ない言葉となっています。
「ご依頼」と「ご所望」の違い
「ご依頼」と「ご所望」の違いを、分かりやすく解説します。
相手からの仕事として何かをしてほしいという頼み事を丁寧にした言葉が「ご依頼」で、相手がこうして欲しいこういう物が欲しいと望んでいることを丁寧に表現した言葉が「ご所望」です。
「ご依頼」は相手から自分にこうして欲しいと望まれ頼まれたことになりますが、「ご所望」は相手が欲しがっているだけであって、必ずしも自分にその物を用意してもらいたい、こういうことをして欲しいと頼まれているとは限りません。
そのため「ご依頼」という言葉は相手が依頼を申し込んだあとから使われるようになりますが、「ご所望」は購入や予約サービス利用を申し込まれる前や契約をする前から、どんな物事を希望しているかという意味で使われることも多いです。
まとめ
どちらも相手が何をして欲しいと考えているかを指して使われる点では共通していますが、「ご依頼」は実際に自分が頼まれたことであり、「ご所望」はあくまでもそうして欲しいと思っているだけで、自分にそうしてほしいと頼んでいるとは限りません。
自分にそれを頼むつもりがあるか、もしくは実際に頼んだなら「ご依頼」、頼む気があるかどうか関係なく望んでいることを聞くなら「ご所望」と使い分けましょう。