「惜敗」と「惨敗」の違いとは?分かりやすく解釈

「惜敗」と「惨敗」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「惜敗」「惨敗」の違いを分かりやすく説明していきます。

「惜敗」とは?

「惜敗」とは?

小さな差ではあったものの負けてしまうこと、勝てそうな時があったものの負けてしまうことを指す言葉で、短距離走であれば0. 01秒差での負けは惜敗と言えます。

野球であればスコアでは1対2であれば惜敗と見られます。

ただしスコア上でなく試合経過であれば惜敗と思えるケースはもっと広がり、野球であれば逆転のチャンスを数回逃してしまう、短距離走やマラソンであれば一度以上先頭に立っている、サッカーであればシュート回数が相手チームと遜色ないなどであれば惜敗と思わせる部分はあるでしょう。

一方、野球で1対0で負けた場合でも完全試合を達成されて負けた場合は惜敗とはとても言えない状態になります。

惜敗率という言葉があり、小選挙区選挙と比例代表選挙で重複立候補したケースなどである候補者の得票数を同一選挙区で最多得票当選者の得票数で割ったものとなっており、同一順位であれば惜敗率が高い順に当選となります。

「惨敗」とは?

「惨敗」とは?

ひどく惨めな負け方をすること、大差をつけられて負けてしまうことなどを指します。

明確な定義のない言葉であり、選挙と視聴率に関してはこの惨敗の定義がかなりシビアに報道されており、前年比や前回選挙と比べて数値が一割減少したあたりで惨敗とされてしまいます。

紅白歌合戦の視聴率などは昨年より低ければ惨敗と呼ばれてしまいますが、その日の番組ではトップ視聴率であるということが一般的でもあります。

野球では5点以上の差をつけられる、エラーが複数回あるなど内容が悪い試合が惨敗となり、サッカーでは4点以上差がついてしまえば惨敗と言って差し支えないでしょう。

ボクシングなど格闘技でノックアウトで負けてしまったというのも惨敗と言えます。

相撲の惨敗は内容ではなく、場所全体を指すことがあり、大関が1勝8敗などのケースで惨敗と称されます。

販売成績が悪いことも惨敗と言われることがあります。

「惜敗」と「惨敗」の違い

「惜敗」と「惨敗」の違い

「惜敗」「惨敗」の違いを、分かりやすく解説します。

惜敗は惜しいところがあった、勝てそうな時があったものの負けてしまったことを指し、惨敗はひどい負け方をしてしまったことを指す言葉で、負けていることには変わりはありません。

野球であれば惨敗するとそれに対して投手を多数使う必要があるため、次の試合に悪影響が出る点も惨敗の特徴と言えるでしょう。

サッカーの国際試合で日本代表が格下に惨敗すると監督の更迭レベルまで動くこともあり、士気が下がります。

商品に関しては売れないことを惨敗と言いますが、惜敗とはあまり言いません。

まとめ

まとめ

惜敗と惨敗は負けているということは同じで、競技において負けで終わってしまうトーナメント戦では敗退してしまう部分で同じですが、リーグ戦では士気の低下、疲労などのダメージまで負ってしまいます。

格闘技の惨敗では選手生命の危機すらありえます。