「詳細を詰める」と「詳細を決める」の違いとは?分かりやすく解釈

「詳細を詰める」と「詳細を決める」の違い言葉・カタカナ語・言語

ある行事についての詳細を出すときは、「詳細を詰める」と言いますか、それとも「詳細を決める」と言いますか。

この記事では、「詳細を詰める」「詳細を決める」の違いを分かりやすく説明していきます。

「詳細を詰める」とは?

「詳細を詰める」とは?

詳細とは詳しく細かなことです。

詰めるとは、十分な考察や検討などをして遺漏や手抜かりがないようにする、また気力を集中して行うという意味です。

詳しく細かなことについて、失敗がないように、正しいかどうか調べ考え、確定させていくときに使います。

「詳細を決める」とは?

「詳細を決める」とは?

決めるとは、選んで定め、自分の意志や態度をはっきりさせる、決心することです。

詳しく細かなことについて、判断をしっかり保って変えず、結論を出して、それ以後変わらない状態にします。

「詳細を詰める」と「詳細を決める」の違い

「詳細を詰める」と「詳細を決める」の違い

「詳細を詰める」「詳細を決める」の違いを、分かりやすく解説します。

「詳細を詰める」「詳細を決める」は、両方とも詳細について考えるという手始めは同じですが、その後が違います。

「詳細を詰める」は、決めていこうとはしていますが、その前に十分に考察して、間違ったところがないか何度も検討しています。

まだ詳細を変更する可能性があります。

しかし、「詳細を決める」は、十分に考察しているかは定かではなく、完全に考察は終了し、今後詳細を変えることがなく、決定している状態のことを言います。

詳細を変更する可能性はありません。

「詳細を詰める」の例文

「詳細を詰める」の例文

「詳細を詰める」の例文を紹介していきます。

・『私は前回大失敗しているため、もっと詳細を詰めることにしました』
前回の計画が失敗していれば、その失敗を生かして「詳細を詰める」ことになるでしょう。

・『あなたが詳細を詰めてくれたおかげで、安心してイベントに集中できます』
詳細を詰めば、色々なトラブルにも対応できるため、本番に集中して臨めます。

・『今日こそは彼と結婚式の詳細を詰めていかなければなりません』
結婚式など大勢の人を招待するイベントでは、綿密な話し合いが必要で、詳細を決めていかなければなりません。

「詳細を決める」でも言い換えられますが、綿密な話し合いよりも、今日中に決めたいという意味が強くなります。

「詳細を決める」の例文

「詳細を決める」の例文

「詳細を決める」の例文を紹介していきます。

・『私は沖縄旅行の詳細を決めて、一緒に行く家族にしおりを渡しました』
詳細が決まっていて変更することはまずないため、他の人にも公表できます。

・『彼は神経質すぎて、なかなか詳細を決めてくれません』
詳細を詰めすぎて、決められず、何度も同じことを考察してしまう人もいます。

・『もう適当でいいので、とにかく詳細を決めてしまいましょう』
失敗しても考察が足りなくても、今すぐ詳細を決めて提出しなければならない場合は、「詳細を詰める」とは言えません。

まとめ

まとめ

「詳細を詰める」「詳細を決める」は両方とも詳細を考えるという出だしは同じですが、その後が違います。

「詳細を詰める」は十分に検討し、決定に近づけようとはしていますが決定ではないこと、「詳細を決める」は、十分に検討しているかは関係なく、決定し変更しないことです。

「詳細を詰める」ことも大事ですが、いつまでも分からないことを考えて悩んでいても仕方がありません。

潔く「詳細を決める」ことも大切です。

失敗を恐れ過ぎないようにしましょう。