この記事では、「競売」と「公売」の違いを分かりやすく説明していきます。
「競売」とは?
「競売」の意味と概要について紹介します。
「競売」の意味
「競売」は「きょうばい」または「けいばい」と読みます。
意味は、「一つの物に対して複数の買い手に値段を付けさせて、最高価格を申し出た者に売る方法のこと」です。
尚、法律上は「けいばい」に統一されています。
「競売」の概要
「競売」は、一般的に使う場合は「きょうばい」と読みます。
こちらの意味は単なる「せり売り」のことで、出品物に対して、購入希望者が値を付けて入札して、最も高額を提示した人が落札者として、その商品を購入できるという販売方法です。
「オークション」とも呼ばれ、インターネットによる取引方法の一つとしてよく使われています。
一方、法律用語として使う場合は「けいばい」と読みます。
不動産関係で、債務者(お金を借りた側)から回収できない場合、債権者が、債務者や担保提供者の不動産を差し押さえて、競りにかけて債権を回収することを言います。
「公売」とは?
「公売」の意味と概要について紹介します。
「公売」の意味
「公売」は「こうばい」と読みます。
意味は「法律に基づき、公的機関により強制的に行われる競り売りのこと、国税を滞納したとなどに行われる競売など」です。
「公売」の概要
「公売」は、行政や公的機関が、法律に基づいて強制的に「競売(オークション)」をすることを言います。
税金を滞納した人に対して、滞納金額を強制的に回収するための手段であり、裁判所を通さずに国税局や税務署、各自治体で執行されます。
「公売」は、国税徴収法により「不動産・自動車・宝石・ブランド品」など、資産価値の高いものが対象となります。
「競売」には企業や団体の他、一般の人も参加可能です。
「競売」と「公売」の違い!
「競売」は「法律に基づき、民間の事業者が債権を回収する為に行う競り売りのこと」です。
「公売」は「法律に基づき、公的機関が税金の滞納分を回収する為に行う競り売りのこと」です。
まとめ
今回は「競売」と「公売」の違いをお伝えしました。
「競売は民間企業による競り売り」、「公売は公的機関による競り売り」と覚えておきましょう。