この記事では、「準拠」と「適合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「準拠」とは?
準拠とは、じゅんきょという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能ですが、なぞらえる乗っ取るといった意味の準の漢字に、何かを行うための足場とするといった意味のある拠の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
だからこそ準拠は、あるものを拠り所にしてそれに従う事や、その拠り所を表すのです。
「準拠」の使い方
準拠は、それを拠り所にして従う、といった意味を表します。
例えば事業を展開する際に法律に従う必要がありますが、その様な時に、法律に準拠するという言葉を使用して表現したりするのです。
同様に社員等に対して、法令を遵守させたい時には、コンプライアンスに準拠させる、といった表現でこの言葉を使ったりします。
「適合」とは?
適合とは、てきごうという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、ぴったり当てはめるといった意味を持つ適の文字に、あうとか規格や条件等が一致するという意味を有する合の文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
そのため適合は、とある条件や事情等にぴったり当てはまるという意味を示すのです。
「適合」の使い方
適合は、条件や事情が当てはまる事を意味する際に用いられる言葉となっています。
具体的には、製品等が規定された品質に達している場合には、適合する、という意味で出荷されているのです。
他にも心と肉体の性別が不一致である場合に、心の性別という条件に当てはまる様に手術を行う事があります。
この様な手術を、性別適合手術とこの言葉を用いて表現するのです。
「準拠」と「適合」の違い
準拠と適合は文字表記を並べて見比べれば直ぐに、使用されている文字も読み方も全然違う言葉同士だと気付く事が出来ます。
持つ意味合いもやや似ていると言える部分はありますが、きちんと知れば相違点があるのでその辺を踏まえる事で使い分けを間違う事はありません。
ちなみに準拠は、あるものを拠り所にしてそれに従う事やその拠り所自体を表す言葉です。
一方の適合は、ある条件や基準等にきちんと当てはまる事を意味する言葉として用いられています。
「準拠」の例文
・『この規則は、法律に準拠して作成されています』
「適合」の例文
・『社会に適合して生きて行くには、他者とのコミュニケーションが非常に大事です』
・『そろそろ時代に適合した教育方法というのを、模索する必要があります』
まとめ
2つの言葉は使われている漢字も、読み方も特に似通ってはいません。
しかも意味合いも似ているという程ではないので、双方の意味をきちんと理解すれば混同する事を回避可能です。
まず準拠は、拠り所としてそれに従う事やその拠り所といった意味を表す言葉となっています。
対する適合は、とある基準や条件にきちんと当てはまるという意味を示す際に用いるべき言葉です。