この記事では、「うなぎのぼり」と「滝登り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「うなぎのぼり」とは?
「うなぎのぼり」とは、「何かを契機にして、物事の程度・段階が急激に上がっていくこと」を意味している慣用句の言葉です。
「うなぎのぼり」という言葉は、特に「株価・物価などが何かをきっかけにして、凄まじい勢いで上昇する様子」を示しています。
「うなぎのぼり」は、「新興株の株価があるニュースによって、うなぎのぼりに上昇しています」というように、「上昇」の言葉を副詞的に修飾する用法が多くなっています。
「滝登り」とは?
「滝登り(たきのぼり)」とは「滝の流れに逆らって登ること」を意味していますが、特に「鯉の滝登り」という慣用句として使われる言葉です。
「鯉の滝登り(こいのたきのぼり)」という言葉は、「鯉が流れ落ちる滝を勢いよく登ること」の意味が転じて、「物事の勢いが良いこと・人物の出世の勢いが良いさま」を示しています。
「鯉の滝登り」は「人が立身出世すること」の意味を持ちますが、その由来は「後漢書(ごかんじょ)」の党錮伝にある「龍門の滝を登った鯉は龍になるの故事」にあります。
「うなぎのぼり」と「滝登り」の違い!
「うなぎのぼり」と「滝登り」の違いを、分かりやすく解説します。
「うなぎのぼり」という言葉は「物価・株価やある物事(数量化できること)などがあることをきっかけにして、凄い勢いで上昇するさま」を意味していますが、「滝登り」のほうは「物事や人物の勢いが良いこと・特に鯉の滝登りの慣用句で人が勢い良く立身出世すること」を意味している違いを指摘できます。
例えば、「天候不順によってうなぎのぼりで野菜の値段が上昇しています」という文章の「うなぎのぼり」を「滝登り」に言い換えることはできません。
逆に「彼は30歳の若さで、鯉の滝登りで部長に出世しました」という文章を「うなぎのぼり」に言い換えることもできないのです。
まとめ
「うなぎのぼり」と「滝登り」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「うなぎのぼり」とは「株価・物価などが何かをきっかけにして、凄まじい勢いで上がっていくさま」を意味していて、「滝登り・鯉の滝登り」は「物事の勢いが良いさま・人が勢い良く立身出世すること」を意味している違いがあります。
「うなぎのぼり」と「滝登り」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。