この記事では、「勘弁」と「堪忍」の違いを分かりやすく説明していきます。
「勘弁」とは?
「勘弁」とは、過ち、不都合なことなどを許すことという意味があります。
「勘弁してください」という言い方がよく使われるのですが、これは「これ以上はやめて欲しい」という気持ちをやんわりと相手に伝える時に使います。
「やめて!」と言うとはっきり言いすぎですが「勘弁して」と言えばあまり角が立たないわけです。
また「勘弁」という言葉のもともとの意味としては、十分に考えること、善悪などよく考えてわきまえることとなります。
「堪忍」とは?
「堪忍」とは、人の過ちを「我慢して」許すことです。
本来は我慢がならないことを、許すというわけですから、心が広いということになります。
よく使われる言葉に「堪忍袋の緒が切れる」というものがあります。
堪忍袋とは、「堪忍」する心の広さを「袋」に例えているのです。
つまり、我慢して許し続けてきたが、さすがにもう無理といった状態の時に出てくる言葉です。
このような言葉を言ったり、言われる時は、信頼関係が相当に損なわれていると考えられます。
「勘弁」と「堪忍」の違い!
「勘弁」と「堪忍」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は「過ちを許す」という意味では同義語となります。
相手に許して欲しいとか見逃して欲しいといった時に「勘弁してください」「堪忍してください」とどちらを使っても意味は同じです。
違いと言えば、「勘弁」には十分に考えること、善悪などよく考えてわきまえることという意味があることです。
このような意味は「堪忍」にはありません。
また「堪忍」の方は、「不利な立場、困難な状況を耐え忍ぶ」「経済力」「生活費」といった意味があります。
どれも古い言葉で日常会話で使われる機会は少ないのですが、意味として覚えておくといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「勘弁」と「堪忍」二つの言葉の意味と違いを説明しました。
相手の過ちを許すという意味においては同義語ですが、それぞれ違う意味も持っています。
違う意味の場合は混同しないように気をつけて使ってください。