「鉄鋼」と「鉄鉱」の違いは?分かりやすく解釈

「鉄鋼」と「鉄鉱」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、同音の「鉄鋼」「鉄鉱」の違いを分かりやすく説明していきます。

「鉄鋼」とは?

「鉄鋼」とは、鉱石から作られた鉄材のことです。

銑鉄(せんてつ)や鋳鉄(ちゅうてつ)、鋼鉄(こうてつ)などの種類があり、これらの違いは含まれる炭素の含有量になります。

「鉱石」とは、鉄が含まれる岩石のことで、これを高炉で融解することで、鉄となる成分の抽出が行えます。

それを加工し、「鉄鋼」と呼ばれる各鉄材が作られます。

鉄材は、含まれる炭素量が多いほど堅くなる為、先の中では銑鉄が一番の硬度になりますが、代わりに割れやすくなってしまう為、建築用にはバランスのいい鋼鉄が用いられています。

「鉄鉱」とは?

「鉄鉱」とは、先の「鉄鋼」の為に必要となる鉱石のことです。

合わせて「鉄鉱石」という形で使われることが多く、「鉄鉱」「鉱石」は同じ意味になります。

現在、日本ではこの「鉄鉱」は産出されておらず、全てを輸入に頼っています。

その約6割がオーストラリアから、約3割はブラジルから輸入しており、これがないことには「鉄鋼」は作ることはできません。

種類として、赤鉄鉱や磁鉄鉱などがあり、地球の海底にはこれらがほぼ無限に存在していると言われており、これが枯渇することはないと考えられています。

「鉄鋼」と「鉄鉱」の違い

「鉄鋼」「鉄鉱」の違いを、分かりやすく解説します。

「鉄鋼」は、各鉄材の総称で、含まれる炭素量によって銑鉄や鋳鉄、鋼鉄などの種類に分けられます。

その「鉄鋼」を作る為には「鉄鉱」が必要になり、「鉱石」「鉄鉱石」とも呼ばれます。

日本は、「鉄鉱」は全てを輸入に頼っているものの、それによって作られる「鉄鋼」は、主にアジアに輸出されており、タイや韓国がその主な対象国となっています。

まとめ

「鉄鋼」「鉄鉱」は、このように違います。

「鉄鉱」「鉄鋼」の原料となるという関係で、その「鉄鋼」は、いくつかの種類に分けて作られています。