この記事では、「倒壊」と「崩壊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「倒壊」とは?
「倒壊(とうかい)」とは、「自然災害などで建造物(建物・橋梁・電柱・ブロック塀など)が倒れて壊れる(つぶれる)こと」を意味している言葉です。
「倒壊」には「立っていたものが倒れて壊れる」の意味のニュアンスがあり、建物や橋梁、鉄塔といった「目に見える物理的な建造物が倒れて壊れること」を意味しているのです。
例えば、「台風の被害で無数の電柱が倒壊しました」などの例文において使うことができます。
「崩壊」とは?
「崩壊(ほうかい)」とは、「崩れること・壊れること」を意味している表現です。
「崩壊」という言葉は「崩れること全般(壊れること全般)」を示しているので、その意味は「物理的なもの(建造物)が壊れることだけ」に限定されるものではありません。
「崩壊」は「体制の崩壊・政権の崩壊・学級崩壊・家庭崩壊」のように、「目に見える建造物以外のもの」が壊れたり崩れたりする場合にも使用できるのです。
また「崩壊」には、「放射性原子核が放射線を出しながら他の種類の原子に変化すること」や「ある素粒子が別の種類の素粒子に自然に変化すること」などの物理学的な意味もあります。
「倒壊」と「崩壊」の違い!
「倒壊」と「崩壊」の違いを、分かりやすく解説します。
「倒壊」も「崩壊」も「何かが壊れる」という意味は共通していますが、「倒壊」は「立っているものが倒れる」の意味合いから「建造物が倒れて壊れたりつぶれたりすること」を意味しています。
「崩壊」の「崩」には「立っているものが倒れる」の意味はありませんから、「崩壊」は「建造物(建物・橋・電柱・ブロック塀・鉄塔など)以外のものが壊れること全般」を意味しているという違いがあるのです。
「倒壊」は「自然災害や攻撃などで建造物が倒れて壊れること」を意味するので、「目に見える物理的なもの」だけを対象にしています。
それに対して、「崩壊」という言葉は「政権が崩壊する・体制の崩壊・原子核の崩壊」などの文章で使われるように、「目に見えないものが崩れて壊れる場合」にも使用できる「倒壊」との違いを指摘できます。
まとめ
「倒壊」と「崩壊」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「倒壊」という表現は、「建物などが災害などで壊れて倒れる(つぶれる)こと」を意味しています。
「崩壊」というのは、「崩れたり壊れたりすること・物理的なもの以外の政権などにも用いる言葉」などを意味している言葉です。
「倒壊」と「崩壊」の意味の違いを詳しく知りたい時は、この記事の解説をチェックしてみてください。