この記事では、「大時化」と「時化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大時化」とは?
「大時化」とは「おおしけ」と読みます。
意味は強い風、大雨などで海がひどく荒れていることを言います。
またそれが原因で不漁になることも「大時化」と言います。
「今日は大時化だから絶対に海に入ってはいけません」「大時化で船酔いした」などと使います。
「時化」とは?
「時化」とは、風雨で海が荒れること、魚がとれないことを言います。
また興行などにおいて観客の入りが悪いこと、商品の売れ行きが悪いことも「時化」と言います。
ちなみに「時化」の反対語は「凪」と言います。
風がやみ、波がなくなり海面が穏やかなことを表す言葉です。
こちらは比喩的に物事が落ち着き、おさまっている状態にも使います。
「時化の影響で魚が高くなっているらしい」「今日は時化だから漁に出ない」などと言います。
「大時化」と「時化」の違い!
「大時化」と「時化」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも海の状態を表す言葉という共通点があります。
ほぼ同じ意味と言ってもいいのですが、違いがありますので正しく使い分けてください。
まず「大時化」ですが、これは強い風と雨で、ひどく海が荒れることです。
それによってひどい不漁となることも言います。
そして「時化」ですがこれは風雨で海が荒れること、魚がとれないことを言います。
つまりどちらも、風、雨で海が荒れるということは同じなのです。
違いは、荒れ方の度合いです。
「時化は荒れている」「大時化はひどく荒れている」と覚えるといいでしょう。
また「時化」という言葉は興行などの客の入りの悪さ、商品の売れ行きの悪さ、不景気という意味もありますので、それも併せて覚えておくといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「大時化」と「時化」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
どちらも海が荒れていることを表す言葉という共通点があります。
違いは荒れ具合ですので、状況を見てふさわしい方を選んで使うようにしてください。