この記事では、「ユタ」と「ノロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ユタ」とは?
「ユタ」の意味と概要について紹介します。
「ユタ」の意味
「ユタ」とは「沖縄の占い師で、生れついて霊力があり、先祖や自然界からのメッセージを取つぐ役割の人のこと」です。
「ユタ」の概要
「ユタ」は、沖縄にいる占い師で、生まれつき霊感が強く、先祖や亡くなった人の霊と会話ができて、個人の相談に乗ってくれる人のことを言います。
血統的なものではなく、能力を持って生まれた人が修業をしてなるものですが、同じ家系で「ユタ」となる人が出ることも多くあります。
「ユタ」は基本的に、ご先祖様の霊と話したり、冠婚葬祭の相談に乗るなど、生活に密着した占いをします。
ネット上で占い師として高い料金を取っているのは、まず本物の「沖縄のユタ」ではないと思って良いでしょう。
「ノロ」とは?
「ノロ」の意味と概要について紹介します。
「ノロ」の意味
「ノロ」とは、「琉球王国時代から祈祷師として活躍した人で、神事や祭事を執り行う立場の人のこと」という意味です。
「ノロ」の概要
「ノロ」は、琉球王国時代からいた祈祷師であり、「神人(かみんちゅ)」と呼ばれていました。
世襲制で、中には霊力がなくても「ノロ」を継いだ人もいましたが、祈祷師ですので奇跡を起こさなくても勤まりました。
沖縄には「琉球神道」と呼ばれる信仰があり、この世のもの全てに「セジ」と呼ばれる霊力が宿っているとされます。
「ノロ」は、この「セジ」と交信して様々な神事や儀式を執り行う「巫女」の役割をする女性のことなのです。
「ユタ」と「ノロ」の違い!
「ユタ」は「沖縄で占い師や霊能力者の役割をする人」です。
「ノロ」は「琉球で神事や祭事を執り行う人」です。
まとめ
今回は「ユタ」と「ノロ」の違いをお伝えしました。
「ユタは占い師」、「ノロは巫女」と覚えておきましょう。