この記事では、「忙殺」と「多忙」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「忙殺」とは?
「忙殺」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「忙殺」は「ぼうさつ」と読みます。
「忙殺」は、「多忙なこと。
仕事に追われること」という意味があります。
「殺す」という言葉が使われているため、物騒な意味があると考えられますが、この場合の「殺す」は、「忙しい」ことを強調するために使われています。
たとえば、家事が忙しく、休む時間すらないと感じたとき、多忙で仕事に追われているため、「家事に忙殺される」という言葉を使うことができます。
また、職場で本筋の仕事以外の雑用が多く、困った状況にいる場合は、「雑事に忙殺されて、やるべき仕事ができない」という文章を作ることができます。
他にも、飲食店のランチの時間は店内がとても込み合うため、「ランチの時間は、客の対応に忙殺される」とか、4月は新卒社員の面倒を見るのに忙しいため、「新人教育に忙殺される」などという文章を作ることができます。
「多忙」とは?
「多忙」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「多忙」は「たぼう」と読みます。
「多忙」は「非常に忙しいこと。
その様子」という意味があります。
とにかくとても忙しい時に、「多忙」という言葉を使ってみましょう。
仕事やプライベートが何かと忙しい時、「多忙の身」と言うことができます。
「最近のAさんは、多忙の身だから、用事を頼むのは難しい」などと言うことができます。
さらに、朝から晩までたくさんのタスクを抱えていて、満足な睡眠時間も取れないような場合は、「多忙を極める」というフレーズを使います。
「Bくんは、多忙を極めていて、睡眠時間が3時間らしい」などという文章にすることができます。
同じような意味で、「超多忙(ちょうたぼう)」というフレーズもあり、「売れっ子の芸能人Cは、レギュラー10本と、超多忙な毎日を送っている」などという文章を作ることができます。
「忙殺」と「多忙」の違い
「忙殺」と「多忙」の違いを、分かりやすく解説します。
「忙殺」は、「多忙なこと。
仕事に追われること」という意味があります。
一方「多忙」は「非常に忙しいこと。
その様子」という意味があります。
どちらの言葉も「とても忙しい様子」を意味する言葉になります。
ただし、「忙殺」という言葉を使う場合は、「仕事で忙しいこと」を意味します。
会社での仕事や、家出の家事など、仕事で忙しい時以外は、「忙殺」という言葉は基本的に使いません。
このように「忙殺」は仕事が忙しい時に使うのに対して、「多忙」は遊びで忙しい場合でも使えるという違いがあります。
まとめ
「忙殺」と「多忙」の違いについて見てきました。
2つの言葉はとても似ている言葉ですが、仕事に特化した言葉が「忙殺」であることが分かりました。
混同せずに、使い分けることができるようになりそうです。