この記事では、「持つ」と「保つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「持つ」とは?
「持つ」は「もつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「手の中に握る」という意味で、直接手で取り上げることです。
2つ目は「自分で所有する」という意味で、あるものの所有権が自分にある状態のことです。
3つ目は「受け持って負担する」という意味で、責任のある役目を引き受けることです。
4つ目は「ある性質や状態など備える」という意味で、生まれつき、または元から身に備えていることです。
5つ目は「心の中に抱き続ける」という意味で、希望や願望などを心の中に抱いている状態のことです。
上記に共通するのは「備えている」という意味です。
「持つ」の使い方
「持つ」は「手の中に握る」「自分で所有する」「受け持って負担する」「ある性質や状態など備える」「心の中に抱き続ける」という意味で使われます。
動詞として「持つ・持った」と使われたり、副詞として「持って走る」などと使われたりします。
基本的に、ある物を手の中に入れた状態にすることや、自分の身に備える状態に使われる言葉です。
「保つ」とは?
「保つ」は「たもつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある状態を変えないで続けること」という意味で、現在の状態をそのまま続けることです。
2つ目は「ある状態を失ったり損なったりしない様に守り続けること」という意味で、現在の好ましい状態を努力して守り続けることです。
3つ目は「ある状態が長く続くこと」という意味で、現在の状態が将来もそのまま続いていくことです。
4つ目は「自分の物として所有する」という意味で、「持つ」とほぼ同じ意味ですが、きちんと管理して維持することです。
5つ目は「天下を治める」という意味で、国を統治して安定させることです。
上記に共通しているのは「ある状態のままにする」という意味です。
「保つ」の使い方
「保つ」は「ある状態を変えないで続けること」「ある状態を失ったり損なったりしない様に守り続けること」「ある状態が長く続くこと」「自分の物として所有する」「天下を治める」という意味で使われます。
動詞として「保つ・保った」と使われたり、副詞として「保って行動する」などと使われたりします。
基本的に、好ましい状態をそのまま続ける様にすることに使われる言葉です。
「持つ」と「保つ」の違い
「持つ」は「ある物を手の中に入れた状態にすること」「自分の身に備える状態」という意味です。
「保つ」は「好ましい状態をそのまま続ける様にすること」という意味です。
「持つ」の例文
・『車が使えないので荷物を全部持つ』
・『彼はスマホを持たないで出かけた』
・『彼は弁護士の資格を持っている』
・『子供が大きな夢を持つことは大切だ』
「保つ」の例文
・『室内では湿度が一定に保たれている』
・『女性は若さを保つために様々な努力をしている』
・『社会での秩序を守る為に規則は必要だ』
・『これで何とか面目を保てる』
まとめ
今回は「持つ」と「保つ」について紹介しました。
「持つ」は「手に取る」「身に備える」、「保つ」は「そのままの状態を続ける」と覚えておきましょう。